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#001 part>2 ページ4

『私も一応歌い手だけど・・・
そらるさんと私じゃあ、遠い存在だよなぁ・・・』


わたしはボソボソと呟いた。


そらるさんは歌い手としてとても有名だ。



ーーそんな人と住んでやっていけるのかな・・・


(他の歌い手さんも誰なんだろう・・・)


そう思いながら家を探す。


すると、目の前に白くて大きい3階建ての家が見えてきた。


『ここかな?』


わたしは目の前にあるマンションを見上げながら、メモを見る。

住所、確かにここだ。

(こんなに大きいとは思ってなかったなぁ・・・)



ここが、
「グランシャリオ」ーーー。

わたしの新しい家になる場所だ。


(とは言っても、男の子ばっかりの家に女1人で本当に大丈夫なのかな?)



おばあちゃんの話では、ちょっと個性的な人達だけど、悪いこはいないし、間違いも怒らないはずだって。


わたしは残念ながら、いろいろとタイミングが合わなくて、まだそらるさんと他の歌い手さんとは会えていない。



(でも、ここまで来て、引き返すわけには行かないよね。)



わたしはごくりと唾をのみこみながら、呼び鈴を鳴らした。



?「はい?」

『あ、あのっ・・・』

インターフォン越しに聞こえて来たのは、涼やかで綺麗な男の人の声。


『あの・・・わたし!』

精いっぱいあれこれと挨拶の文句を考える。
頭の中に、大して意味のない文字列が泳ぐ。


『ーーわたし、今日からここに・・・お世話になる・・・』


?「・・・・・・・・Aさん、ですか?」


『は、はいっ・・・!!』

思わず声がひっくり返りそうになる。

だって、いきなり名前で呼ぶから・・・



?「そっちで少し待っててね。」


インターフォンが切れた。



しばらくして、ドアが開いて中から男の人が姿を現した。



ーーーー整った顔、長いまつげ、スラリとした長い足・・・


(うわぁ・・・綺麗な人・・・もしかして、この人そらるさんじゃ・・・)



そ「初めまして、そらると言います。」


『ほ、本物のそらるさん・・・』


そ「あ、俺の事知ってるんだ?」


『もちろんです!逆に知らない人なんていません!!』

いい終わってから急に恥ずかしくなってきた。


そ「そこまで・・・、ありがとう。」

といいニコッと笑った。

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作者名:ぱんだ | 作成日時:2013年12月25日 13時

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