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#002 part>5 ページ12

そらる君がまた真剣な顔つきになる。


『え?』


そ「今日の朝から、Aちゃん、なんか様子おかしかったし・・・」


『・・・』


ーーーどうしよう。



そらる君に余計な心配をさせないためには今日の朝の事を話した方がいい。

でも、下手なことを言うと、騒ぎが大きくなってしまうかもしれない。


『あ、あの・・・』



とりあえずそういったものの、言葉が続かない。

すると、そらる君が言った。


そ「・・・・・・無理に言わなくてもいいよ。」

『え?』

そ「いつか話せるようになったら話してね。」


そして笑顔になる。


とても優しくて、心から気遣ってくれていることが伝わってくる笑顔だ。



そ「もし、俺に何か出来ることがあれば言って。Aちゃんには遠慮しないで頼ってほしいんだ。」

『・・・そらる君』


そ「Aちゃんのために、なにか役に立てれば、俺も嬉しい。
そのことは覚えておいて。」


その瞬間、心臓がどくんと鳴った。



そ「・・・じゃあ、先に戻ってるね。」




そらる君が立ち去っていく。



わたしはその場で立ち尽くし、そらる君がいなくなった廊下をしばらくの間、じっと見つめていた。

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作者名:ぱんだ | 作成日時:2013年12月25日 13時

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