#002 part>4 ページ11
『はぁ・・・』
疲れたな・・・
今リビングは私1人しかいない。
まふ君、天月君、りぶさんは仕事に出掛けてしまったので、家には私、そらる君、赤ティンがいる。
そらる君は「やることがあるんだ。」っと言って部屋に戻った。
赤ティンさんは、まだ見てないけどおそらく、寝てる。
なにしようかな・・・
部屋に戻ってもやることないし・・・
そういえば、ここ3階建てなんだっけ。
3階にはなにがあるんだろ?
ちょっと気になるから、行ってみよう。
階段を登ると、木製の古いドアがいくつかあった。
(なんか・・・いいなこういうの)
風情を感じると言うか・・・
私は木製の古いドアに手をかけてみる。
ギィ・・・
風が入り込んでくる。
『うわぁ!!』
そこには、綺麗なピアノが置いてあった。
『綺麗・・・』
・・・弾いてみたいな
(少しぐらいなら、いいよね)
私はピアノに手を掛けた。
〜♪
声をからして叫んだ 反響 残響
虚しく響く
外された鎖の その先は
何一つ残ってやしないけど
〜♪
やっぱり気持ちいいな、歌うの。
その時。
パチパチパチパチパチ・・・
『!?』
そこに立っていたのは、
『そらる君・・・』
そ「凄いね。Aちゃん。」
『いえ・・・ありがとうございます。』
そ「んで、1つ聞いていいかな?」
『?』
なんだろう・・・?
そ「Aちゃんーーー、歌い手さんの『やな』だよね?」
『え!?』
分かったの!?
少し歌っただけなのに・・・!?
『・・・はい。歌い手としての名前は「やな」です。
でも、なんでわかったんですか??』
そ「それはねーーー
声だよ。」
『声で・・・?』
そ「うん。
一瞬で人の心をつかみ、癒す声。」
わたしは恥ずかしくて俯く。
『そ、そんな言い過ぎですよ。』
そ「言い過ぎじゃない。
本当に思ったことだよ。」
そう言ってそらる君は真剣な顔になった。
(ーー本当に思ってくれてるんだな)
『そらる君』
そ「ん?」
『ありがとうーー・・・』
そ「・・・!!
・・・どういたしまして」
そう言ってそらる君はフンワリとした笑顔を見せた。
あ。
(綺麗・・・)
そ「そういえば、他の奴らが迷惑かけてない?」
『かけてないですよ』
そ『ほら・・・今日の朝まふと何かあったのかなって思って』
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作者名:ぱんだ | 作成日時:2013年12月25日 13時