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『明日何食べたいか決めといてね』

「うん」

『なんかA目腫れてない?』

「...寝過ぎたかも」

『そう。じゃあね行ってらっしゃい』

「行ってきます」


ママに見送られて玄関から出ると冷たい空気が身を包む

昨日の夕方から頭の中はテヒョンさんのことでたくさんだった

というよりテヒョンさんと出会ってからは毎日テヒョンさんのことを考えている

テヒョンさんのいる自販機に向かうのが毎日楽しみだったし

一緒に過ごす時間は久しぶりに素の自分で過ごせる気がしていた


いつか帰ってしまう

そんなの分かっていたことなのにいざそうなってみると味わったことのない感情に襲われる

未来から来たなんてテヒョンさん以外の人がそんなこと言ったら信じないし

毎日放課後にあったばかりの男の人と過ごすなんてことはしない

何故かテヒョンさんだからそうしてしまった自分がいた




気づくと私の足は学校ではなくてあの自販機に向かって歩いていた

こんな時間に行ってもテヒョンさんはいない

でもテヒョンさんが来る時間までいつも私を待ってくれていたみたいに最後くらい待ってよう

そう思い自販機が見えてきたころ


「...なんで」


テヒョンさんは自販機の前でぼーっと空を見上げていた


『あ、A!お腹大丈夫なの?学校は?』


テヒョンさんは私を見つけると駆け寄ってきて心配そうに私を見つめた


「お腹は治りました...テヒョンさんなんでこんな時間にここにいるんですか?」

『あ〜よかった。だって今日で最後だから1秒でも早くAに会いたくて待ってた』

「...早すぎますよ」

へへへと笑ったテヒョンさんは私の手を握って高い背をかがめて私の目を見つめる

『Aこそなんでこんな時間にここにいるの?』

「...今日...学校臨時休校になりました...」

今まで無遅刻無欠席を貫いてきた記録は今日で終わってしまった

『んふふ笑 そうなんだ笑 じゃあ1日遊べるね』

「どこ行きたいですか?」

『ん〜ベタに遊園地でも行こうか』

「いいですよ」

『決定〜』

「あの....」

1つだけテヒョンさんが帰ってしまう前にお願いしてみたいことがあった

普段なら絶対にこんなこと言わないし言いたくない

でもテヒョンさんとはもう今日限り会えない

そう思うと後悔したくない、と勇気が出てくる

『ん?』

「今日だけ...今日だけでいいんで私の彼氏になってくれませんか?」

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています! (2018年9月27日 10時) (レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです(;;)ありがとうございました! (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです!!映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です!! (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月23日 18時

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