平凡くんは人気者。 (ページ7)

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非王道、王道ページ7

『な、何.....？』

傍から見ると、強面の男がそこら辺の男子高校生をカツアゲしているようにしか見えないと思う。

｢何かあったら絶対連絡しろ｣

『分かってる....』

｢ふっ｣

不覚にもそのえろい口角にドキッとしてしまった....
微笑と言い照れ顔と言い今日はレアな旦那を沢山見ることが出来たな～

『取り敢えず、掘られないように？頑張りますね、よく分かんねぇけど』

｢当たり前だ。掘った奴は殺る｣

こっわ......
そんなに俺が掘られることを死守したいのか....？
殺るとか物騒ですよ、旦那。

『じゃあ旦那になら俺は掘られてもいいんですか？』

｢それ以上言うな....｣

『だって意味わかんねぇし』

｢兎に角、少しでも何かあったら俺に報告しろ。分かったな？｣

『いえっさー。お疲れ様でした』

頭を軽く下げて、旦那に背を向ける
そのまま学校の方へと向かおうとする。が、再び呼び止められた。

｢海琴｣

『？何ですか？』

｢.....海琴は俺のものだ。それだけは頭に入れておけ｣

『あ、はい....？』

バイクのエンジン音を轟かせて放心状態の俺の前から去っていった。

今のセリフ、女の子だったらイチコロなんだろうな....だってあの人めっちゃくちゃ格好良いし

でも俺みたいなガキに言っても意味無くね...？変なの....不思議に思って首を傾げた後に俺は学校の門に向かってゆっくりと足を進めた