52話 ページ6
寮に戻るとそこ…談話室は、みんな思い思いのグループで集まってお菓子を広げパーティーの続きをしていた。
「おかえり姫！」
「我らが王子もおかえり！」
「んふふ、みんなでお出迎え？
ありがとう、双子にリー、アンジー、それから3人とも
大丈夫よ、別に何も怒られてはいないから」
悪戯仕掛け人組、そしてアンジーは特に気にしていないようだけど、そうは言ってもその場にいたハリー、ロン、ハーミーは不安げにこちらを伺う様な目で見つめてくる。
これ以上心配ない、と言ってもあまり意味は無いだろう。それを理解したリーは、即座に話題を逸らし楽しいパーティへと雰囲気を持っていこうとしてくれた。
「それにしてもクィレルに向けたあの花火！凄かったな！」
「ふふ、でしょう？
私の力作ですもの！1週間かけて頑張った甲斐があったわ、皆の耳も可愛くなっていることだしね
レギュも、黒犬の耳だなんて懐……いえ、なんでもないわ」
「どうしたの姫ー」
なんでもない、なんでもないなんて嘘。
やっぱり血は争えないのか、深層心理で彼を、シリウスをレギュが想っているのか、分からないけども。
でも、この光景は何だかあの時と同じように思えてきてしまって、彼らが覚えてるとも限らないのに幼い日共に過したあの時間が懐かしくって、今こうして彼らと血の繋がった人と笑えるのが嬉しくて。
…それでいて彼らを助けられなかったことに酷く胸が傷んだ。
「……すみません、アリスの調子が悪いみたいなので先に部屋に戻ってます」
「そうね、余り無理をさせちゃ悪いわ
ただでさえこの一週間、双子たちに付き合わされてたんだもの。ロンとハーマイオニーとハリーも、いいわよね？」
この中で一番年長なのと、心が自立しているアンジーとレギュが私を気にかければ、他の人たちも安静にしてて、と口を揃えて部屋に送り出す。
あぁ、私はなんて……なんて周りに恵まれているのだろうか。
とても弱く小さいのだろうか。
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ひな(プロフ) - 更新なされないんですか？レギュラスの話あまりなくてこの話見つけてとても楽しく読まさせていただいてたんですけど笑 (2020年5月3日 13時) (
レス) id: b1d986a2cc (このIDを非表示/違反報告)
さゆら(プロフ) - りんなさん» りんなさんコメントありがとうございます！ 更新が超不定期で申し訳ありません。一気に読んで頂けて嬉しい限りでございます！ またうちの子達を動かしていこうと思いますので、ぜひお楽しみください！ (2019年5月29日 1時) (レス) id: 7dbd51c71f (このIDを非表示/違反報告)
りんな - とても面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年1月22日 22時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆら | 作成日時：2018年12月21日 2時
