51話 ページ5
カツン、大きくかかとの音を鳴らしながら4人の大人が一斉にトイレに入ってくる。
「Ms.グレンジャー！Ms.パーキンソン！何事です！怪我はありませんか！」
「あの、マクゴナガル先生…僕達もいるんですけど」
男性陣なんかそっち向けで、自分の可愛い女生徒に傷がないかをいの一番に確認する。
彼女は、一頻り確認し終え、特に問題は無いと確信づき何故こんなことがあったのか、と説教を始めた。
ミネルバのペースに巻き込まれ、ロン達はもちろん、他の教師達でさえ見守ることしか出来ない。反論できるのは叱られている本人のハーマイオニーとアリスのみだろう。
「すみません！私、アリスが羨ましかったんです。トロール位なら私にも倒せれるかなって思ってしまって…だからトロールを呼び寄せて！」
「そうですか。グレンジャーの愚かな行為にグリフィンドールは5点…」
「待って下さいミネルバ教授！
ハーミーは何も悪くは無いわ！だって…！！」
アリスが当事者であるハーマイオニーの言動を否定する。その悲痛な叫び声でようやく教師陣が緊縛をとかれ、やんわりと黙っているようにアリスを抑え込んだ。
「グリフィンドールに5点減点。
そしてトロールを倒した勇敢なポッター達に3点ずつ加点
さぁ、早く寮に戻りなさい、まだパーティーの続きをしています」
「おっと、獅子のパーキンソンとブラックはここに残りたまえ」
セブルスが引き止めた事に不安を覚えたのか、ハーマイオニーはアリスを心配そうに見つめるが、大丈夫と目で語り寮に戻す。
他の生徒が居なくなり静まり返る中、漸く口を開いたのはセブルスだった。
「可笑しいですな、吾輩は寮に戻りたまえ、と言ったはず。何故お前がここに居る？」
「……貴方には関係ないわ、セブルス
それを言及したいのならハーマイオニーの不当な処罰を変えてみせてちょうだい」
ツン、と子供のようにそっぽを向けるアリスにセブルス、ミネルバ、レギュラスでさえもが顔を見合わせ軽く息を吐く。
そして、いつものようにレギュラスが宥め始めるのだ。
「仕方ないですアリス
幾らおかしくてもあの場ではああする他方法は無いんですよ。分かっているのでしょう？」
「わかってる……寮に戻るわ」
御機嫌よう、そう言ってレギュラスを置いてくように踵を返した。
あとに残された彼らは苦笑を浮かべるばかりだったと言う。
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ひな(プロフ) - 更新なされないんですか？レギュラスの話あまりなくてこの話見つけてとても楽しく読まさせていただいてたんですけど笑 (2020年5月3日 13時) (
レス) id: b1d986a2cc (このIDを非表示/違反報告)
さゆら(プロフ) - りんなさん» りんなさんコメントありがとうございます！ 更新が超不定期で申し訳ありません。一気に読んで頂けて嬉しい限りでございます！ またうちの子達を動かしていこうと思いますので、ぜひお楽しみください！ (2019年5月29日 1時) (レス) id: 7dbd51c71f (このIDを非表示/違反報告)
りんな - とても面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年1月22日 22時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆら | 作成日時：2018年12月21日 2時
