男子嫌い ページ1
『あーあ…今日も男子と話せなかった…』
『姫綺って本当に男子苦手だよね〜』
私、新宮姫綺は男子がとても苦手だった。
昔から男子に免疫がなく、コワイと思っている。男子に話しかけることすら出来ないのだ。
(女子高に通っておけばよかったよ…)と思ってもどうしようもなかった。何故ならこの親友、七音糸が居なくては男子の前で叫びそうになってしまうからだ。
『本当糸が居てくれないと学校行けないよぉー!』
『はいはい。でも私に頼ってばっかりじゃなくて姫綺も男子嫌い直しなよ?』
『絶対むりだよー!』
(糸はいいよなぁ…)
糸は男女ともに人気があって、とてもかわいいし、コミュニケーション力が高い。
それに比べて姫綺は話し上手でもないし、聞き上手なこともない。前に出るのは苦手だし、声が小さくなってしまう。
『糸ぉー、いつもありがとう〜!』
本当にお世話になっていることをしみじみ感じた。
『いえいえ〜!』笑いながらふたりはたわいのない話をして、別れた。
(スマホ鳴ってるな…)
スマホを取り出した。
(ちょっと軽いな?何かが足りない…)
『あれ?』
『やばいやばい。財布落とした!!!!!』
(男子と会いませんように…)
そんなことあり得ないとわかっていたがしかたがない。
私は元来た道を歩き出した。
その時、会うことになる。私の運命の人と。
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作者名:天羽恋藍 | 作成日時:2017年5月26日 19時