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気付けば其処は、神社だった。
急変した景色は兎も角、今の私には従うしか道が無いだろう。そう思って素直に口を開けると、まるで当たり前かの様に彼の舌が入り込んでくる。驚きで小さく声が漏れた。
乱れた水音が辺りに響き、自分の顔が熱くなっていく。
まるで私の弱いところを探るように至るところを荒らされる。それが苦しくて堪らなくなって抵抗するが、全くと言っていいほど効果がない。
口から溢れた唾液が私の顎を伝って落ちた後、伏見は漸く私の唇を離した。
「部屋、入るぞ」
すっかり腰の抜けてしまった私を軽々と持ち上げて伏見は本堂の中に入る。酸欠の頭ではなにも考えられなかった。
「..君は全部オレの物だ。それを今から、ちゃーんと教えてやるからな?」
優しく布団の上に押し倒されて、未だ荒い呼吸を繰り返す顔を覗き込まれる。
伏見は小さく笑ってから私の服に手を伸ばした。
私の目から、涙が一つ零れ落ちた。
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みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - 蒼空麗さん» お褒めの言葉ありがとうございます…!!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!!そう思ってくださったのなら幸いです…泣 (2021年10月11日 15時) (レス) id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空麗(プロフ) - 愛おしさしかないですありがとうございます (2021年10月6日 16時) (レス) @page26 id: ee676be244 (このIDを非表示/違反報告)
みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - 狛々さん» 読んでいただきありがとうございます!!本当ですか!?めっちゃ嬉しいです…泣考察要素もありますのでぜひぜひ考察していって頂ければと思います! (2021年10月6日 7時) (レス) id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
狛々(プロフ) - 1話読み進めるごとに一番右の星押してました。この作品を読むだけで頭がよくなった気がします!!!! (2021年10月5日 22時) (レス) id: 0c572bf162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそ漬けキュウリで殴る | 作成日時:2021年10月5日 19時