【忍たま】永遠の約束2

69　隙なんてないの段　勘右衛門side ページ20

『勘ちゃん！おはよう！』

「よっす、勘右衛門！」


「二人ともおはよう！」


まず 三郎とAが合流。


その次に、俺。


というのが、休み明けて学園に行くまでの集まっていく順番だ。



三郎が羨ましくて仕方ない


Aと誰よりも、誰よりも長く居たい。



昔からたまに三郎が憎らしくなる。



『勘ちゃん？』

「……ｯ！な、なに？」

『怖い顔してたよ？なんかあった？』

「ううん、何でもない！」


Aはこうやって気にかけてくれる


「それでよ、A……」

『あ、うんうん！』

けど、すぐに三郎がAを取る。


羨ましい 羨ましい



ろ組のくせに……


あぁ、違うんだろう


三郎は天才だ



きっと雷蔵に合わせてろ組にいるんだ



それだったら


「一つくらい……くれてもいいのにね……」

『？勘ちゃん？』


二つなんて欲張りだよ



『おーい、勘ちゃん！』

「わっ！どうしたの！？」

『どうしたのじゃないよ！さっきから一言も喋らないで……』

「……また兵助の豆腐料理を食べなくちゃいけないんだなぁって考えるとちょっと鬱だなぁって思っただけだよ」

『あー！確かに！けどその時は、私も手伝うからね！勘ちゃん一人で食べさせるわけにはいかないよ！』

「……うん！」

『だって、同じい組じゃん！』


「……そうだね」


あぁ 俺も俺で特別なんだ


続

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