第175話 ページ43
リベラside
キリトは少し照れたような顔になった。
キリト「大分遅れましたが・・・乾杯。」
リベラ「あっ・・・か、かんぱい!」
私は慌ててグラスを持ち、キリトの持つグラスに当てた。
そういえばまだキリトは来ていなかった。
てっきり来ないと思ってたけど・・・
そんなことを思っていると、キリトは優しい顔をしながら言った。
キリト「ファナッカに行っても、頑張ってくださいね。」
リベラ「ええ。もちr」
キリト「何言ってるんですか。私はそんなこと言いませんよ。」
リベラ「はぁ?」
私が呆れた顔をすると、キリトは少しかがんで私に近づいた。
キリト「どうせリベラ様は私たちの期待に応えようと無理をなさるんでしょう?そんなことやめてください。ご自分を最優先で、無理せず、リラックスして。そんなに頑張らないでくださいね。私はついて行けませんから、ご自分のことはご自分でお守りにならないと。」
リベラ「こんな楽しい場で説教ですか。」
キリト「説教ではありません。第1、それほど嫌そうではありませんが?」
リベラ「・・・」
私はキリトから目を背けた。
キリトの言う通り。
正直嬉しかったのだ。
変に恥ずかしがり屋のキリトは乾杯に来てくれないと思っていたのに
私が落ち着いたところを見計らって来て、しかも他の人なら絶対にくれない言葉をかけてくれた。
リベラ「肝に命じておくわ。ありがとう。」
キリト「いえ。では片付けてまいりますね。」
リベラ「うん。」
そう言うと、キリトはニコッと笑って私の元から去り、いつの間にか始まっていた片付けを手伝い始めた。
そうか。
もう誰にも守ってもらえないんだ。
今までいろんな人に支えてもらったけど
今からは周りは敵だらけ。
自分で自分を守らないと・・・。
キリトの言葉を反芻するように、もう一度頭の中で繰り返した。
レナ「・・・ねえリベラ?」
リベラ「なに?」
レナ「パーティーってまさかこれで終わり?」
リベラ「え・・・違うの?」
レナ「なによ!ディナー食べただけじゃない!確かに美味しかったけどまだ盛り上がり足らない!」
リベラ「あんなに盛り上がってたのにまだ足りない!?」
レナ「もちろん!!なんか余興ないの?」
リベラ「いや・・・ないと思うけど・・・」
レナは口をとんがらせて言った。
レナ「つーまーんーなーいー!」
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fruit(プロフ) - ましらさん» もう・・・!何よりの励みになります!!本当にありがとう!いつもいつも支えてくれてありがとう! (2016年12月7日 23時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - fruitさん» 分かった!fruitちゃんとこの作品は、ずっと追いかけるから!更新遅くなるなんて関係ないよ!更新速い作品だけが良い作品ではないもん。がんばれー! (2016年12月7日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - ましらさん» 初コメありがとう!!!更新はこれからどんどん遅くなって行くと思うけど・・・どうか最後までお付き合いください!これからもよろしく! (2016年12月6日 21時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 続編おめでとう!fruitちゃんは更新速いし色々楽しませてくれたり凄い作者さんだよ!続きを待ってます! (2016年12月6日 16時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2016年12月5日 20時