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第167話 ページ35

リベラside


ルナナに髪を戻してもらった後、すぐに広間へと向かった。

思いの外起きてから時間が経ってしまい、朝食が冷めてしまわないか心配だった。


・・・コックは料理が冷めるのだけは好きじゃないからなぁ


小走りで廊下を行き、そっと広間のドアを開けた。







リベラ「・・・おはよう」

私が辺りを見渡してそう言うと、みんなが一斉におはようございますと返してくれた。

ラフ「おはようございます!随分と遅かったですね」

リベラ「色々あってね」

ラフ「!!!!!」

私の言葉を聞くと、ラフはすぐに準備に取り掛かっているルナナを見て目を細めた。

それに気づいた私はラフの視界を遮るように片手を上げた。

リベラ「ああ違うのよ。ラフ。ルナナが原因じゃないわ。」

ラフ「え?」

リベラ「今日は荷物をまとめるから服迷ったのよ。・・・まあ結局ドレスにしたんだけど。」

ラフ「そうだったのですか・・・?」



うっ

ラフが少し疑っている

私の目をじっと見てくる

私がラフをかばっているのがバレているのか・・・?

いつの間にこんなに鋭くなったのこの子

ラフ「ルナナがご迷惑をおかけしたのではないですね?」

リベラ「ええ・・・もちろ」
「おはようございます。」



!!!


突然言葉を遮られた。

私とラフはとっさに声の主の方を振り向いた。



リベラ「キリト・・・」

キリト「随分遅かったですね。」

ラフ「ですね!キリトさんの言う通りでしたね!」

キリト「・・・まあ想像はしていましたが。」

リベラ「え?」


はい

ちょっと待って

話についていけません

詳しく教えて欲しい

どういうことだ

リベラ「何を想像してたの?」

キリト「リベラ様が今日の朝広間へいらっしゃるのがいつもより遅くなると。それを予想していたのです。」


リベラ「はぁっ!?」

キリト「昨日が早かったのは特別。今日は特に何もない・・・まあパーティーがありますがそれはリベラ様は特別視していらっしゃらないようですので、今日はルナナが起こしに参るまで起きられないと思いまして。加えて今日は最後の日。服装やら髪型やらで迷われますでしょうから、今日はいつもより遅くなるであろうと踏んでいたんです」

リベラ「・・・」


まさに、開いた口が塞がらない

ほぼ合っている。

どこから来たのだこの推理力

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fruit(プロフ) - ましらさん» もう・・・!何よりの励みになります!!本当にありがとう!いつもいつも支えてくれてありがとう! (2016年12月7日 23時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - fruitさん» 分かった!fruitちゃんとこの作品は、ずっと追いかけるから!更新遅くなるなんて関係ないよ!更新速い作品だけが良い作品ではないもん。がんばれー! (2016年12月7日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - ましらさん» 初コメありがとう!!!更新はこれからどんどん遅くなって行くと思うけど・・・どうか最後までお付き合いください!これからもよろしく! (2016年12月6日 21時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 続編おめでとう!fruitちゃんは更新速いし色々楽しませてくれたり凄い作者さんだよ!続きを待ってます! (2016年12月6日 16時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年12月5日 20時

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