第163話 ページ31
リベラside
私はマナの手を取り、しっかりと目を見て言った。
リベラ「マナ、ファナッカに行ってもいい?」
マナは私の顔を見て、ニッコリと笑って返した。
マナ「もちろんです。」
リベラ「私が留守の間、アリオンを頼んだわよ。」
マナ「キリトさんもいますし、お任せください。」
リベラ「・・・そうね。今もほぼキリトが仕切ってるものね。」
マナ「はいっ!だから、お姉さまはアリオンのことは気にせず、一層早い目的達成のために尽くしてください。」
リベラ「もちろんよ。」
私たちはもう一度目を見合わせ、言葉では言い表わさなかったかたい決心を結んだ。
きっと、姉妹でないと伝わらない心・・・。
ガチャン
マナの部屋を出た。
明日のパーティーでお茶を出すように頼んだ。
マナは恥ずかしがって、コックの方が美味しいですよなんて言っていたけど
いや、全然追いついていると思う。
よし。これでマナの同意も得られた。
そしてファナッカに行くはっきりとした目的を持てた。
マナと話して良かった。
大事なものを、見つけた気がする。
裏のclockの滅亡・・・
初日から取り組もう。
マナの部屋を出て少し歩くと、レナとミオがいた。
リベラ「えっ!?・・・休んでたんじゃなかったの・・・」
レナ「あほ。私たちはあなたを守るためにここに来てんのよ?」
ミオ「もちろん話は聞こえないように少し距離は置いた。ただ、強い気配は察知できるようにな。部屋の近くまで来させてもらったぞ。」
リベラ「よくマナの部屋の場所がわかったわね・・・」
レナ「キリトさんに案内してもらおうと思ったけど、反対されるだろうから、ルナナちゃんに案内してもらったわ!」
そういうレナの顔はキラキラと輝いていた。
リベラ「あ、そう・・・」
レナ「あの子素直ね!コムチナに欲しいぐらいだわ!」
ミオ「眩しい笑顔で案内してくれたな。」
レナ「あういう子も必要よねー」
ルナナ・・・利用されてるぞ・・・
確かにキリトだと休んでいてくださいと止めるかもしれないな。
キリト・・・見抜かれてるぞ・・・
私はこの城の中の使用人の独特さと絶妙なバランスを強く感じた。
不思議だなぁ。アリオン。
鋭すぎるキリトと鈍すぎるルナナと大人なラフ。
ちょうど中和されている。
アンバランスなんだけどバランスが取れている。
ただ、チームワークが固いことは確かだ。
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fruit(プロフ) - ましらさん» もう・・・!何よりの励みになります!!本当にありがとう!いつもいつも支えてくれてありがとう! (2016年12月7日 23時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - fruitさん» 分かった!fruitちゃんとこの作品は、ずっと追いかけるから!更新遅くなるなんて関係ないよ!更新速い作品だけが良い作品ではないもん。がんばれー! (2016年12月7日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - ましらさん» 初コメありがとう!!!更新はこれからどんどん遅くなって行くと思うけど・・・どうか最後までお付き合いください!これからもよろしく! (2016年12月6日 21時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 続編おめでとう!fruitちゃんは更新速いし色々楽しませてくれたり凄い作者さんだよ!続きを待ってます! (2016年12月6日 16時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2016年12月5日 20時