第136話 ページ4
リベラside
アリオン国王女がファナッカに渡ったなんて知れたら、きっといくつもの国が攻めてくる。
いや、攻めもしないかも知れない。
強引に占領されるかもしれない。
このことだけは周囲にバレてはいけない。
本末転倒になってしまう。
・・・この三日間と渡航中は、最大限に気を張っとかないと。
リベラ「いや、私の周りの話はともかく、あなたたちまで学校をやめる必要がどこにあるっていうのか知りたいの！」
レナ「だから、リベラがいない学校なんて行く意味ないから・・・」
リベラ「そうじゃなくて！元々アリオンの調査に来てたんでしょ？それで、クオテム国やコムチナ国には、【なにも情報は得られなかった】って嘘をついてくれてるんでしょ？もちろん、私の正体も隠してくれている。だったら、私が学校からいなくなっても、あなたたちまでいなくなる理由はないでしょ？」
ミオ「・・・お前は少し勘違いをしてないか？」
レナ「私たちが故郷に嘘をついてまで学校にいた理由は、リベラの調査じゃなくて、リベラに会いたいから。」
リベラ「・・・は」
ミオ「俺たちは薄々気づいていたんだ。リベラがアリオンの王女であること。なんたって名字がアリオンだもんな。レナに至っては心を読む能力を持ってんだから、薄々どころじゃない。はっきりとリベラが王女であることをわかっていた。」
レナ「それでも国に報告しなかったのは、あなたと一緒に居たかったから。もしあなたが王女だということを国に報告すれば、私たちの仕事は終了、即退学ってこと。それが嫌だったのよ。」
ミオ「結果リベラも困らないし。一石二鳥だ。」
レナ「リベラのおかげで、学校が楽しいって・・・！」
・・・
・・・
珍しく素直に語りかけてくる。
もう直ぐ別れようっていうのに
直前でこんなにも嬉しいことを言われて
こんなにも存在を大切にしてくれて
・・・涙を堪えられるわけがない。
私は静かに泣いた。
目を閉じ、下を向いた。
学校に行ってよかった。
この暖かい世界を知ることができてよかった。
こんなにも輝かしい友人と出会えてよかった。
王女と王子という変な人たちだったけど
一緒に過ごせてよかった。
・・・居場所を見つけることができてよかった。
アリオン城内の人たちも
学校の人たちも
大切にしてくれた。
ありがとう。
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fruit(プロフ) - ましらさん» もう・・・！何よりの励みになります！！本当にありがとう！いつもいつも支えてくれてありがとう！ (2016年12月7日 23時) (
レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - fruitさん» 分かった！fruitちゃんとこの作品は、ずっと追いかけるから！更新遅くなるなんて関係ないよ！更新速い作品だけが良い作品ではないもん。がんばれー！ (2016年12月7日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - ましらさん» 初コメありがとう！！！更新はこれからどんどん遅くなって行くと思うけど・・・どうか最後までお付き合いください！これからもよろしく！ (2016年12月6日 21時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 続編おめでとう！fruitちゃんは更新速いし色々楽しませてくれたり凄い作者さんだよ！続きを待ってます！ (2016年12月6日 16時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年12月5日 20時
