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第155話 ページ23

リベラside

ミオの指の方を見ると、鉄のドアが鏡のようになって、背景を反射していることがわかる。


・・・と同時に、私たちの姿は反射していないことにも気づいた。


リベラ「へー・・・すごいね」

ミオ「だろっ?」

久々に褒められたミオはドヤ顔でグッと親指を立てた。

レナ「腹たつ。帰るわよ」

そういうとレナは私と手を繋いだまま翼をはためかせ、空に飛んだ。

ふと後ろを見ると、ミオも私たちについてきた。





飛ぶのは初めてではない。

昔、母さまに教えてもらって、少しだけ魔力で翼を出し、数メートル飛んだことはあった。

確かに今ほど壮大に空を飛べはしなかったが

その時の達成感と、母さまに褒めていただいたことは忘れられない。

確か窓際で父さまも見守っていらっしゃった。

マナは、父さまがいる窓際に座って花で遊んでいたような気がする。


あんなに幸せだった毎日を

壊してしまった自分





改めて、自分の愚かさを思い出した。









数分経つと、城についた。

今日はお迎えはいらないと、使用人に伝えていたのだ。

だから、レナはわざわざ城まで送ってくれた。


リベラ「ありがとう・・・数分で学校から城に着くなんて信じられない」

レナ「思っているより相当なスピードで飛んでるからね。」

リベラ「うん。」

ミオ「じゃあ、今日はしっかり体休めてな。明日のパーティーに備えるんだぞ。」

リベラ「あーパーティー・・・あったわねぇ・・・」

レナ「超楽しみなんだから!元気溜めとくのよ!」

リベラ「はいはい。」




レナとミオは私が手を振ると、ニコッと笑って空に飛んで行った。


もう・・・私よりパーティー楽しみにしてるな。あいつら。

まあ、賑やかになりそうなことに間違いはないわね。


とても楽しくなりそうなパーティーに心を弾ませながら、私は門から歩き出した。









ギィ

リベラ「ただいまぁ・・・」

玄関にたどり着き、扉を開けて言った。

案の定、そこにはキリトが待ち構えていた。

キリト「おかえりなさいませ。リベラ様。」

リベラ「だから出迎えなくていいって言ったのに・・・。聞かないわよねーそういうこと。」

キリト「今日は出迎える【義務】がないわけで、権利がなくなったわけではありませんから。好きでやってるんです。どうぞお気になさらず。」

反論のしようがない言葉で押され、私は呆れて中に入った。

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fruit(プロフ) - ましらさん» もう・・・!何よりの励みになります!!本当にありがとう!いつもいつも支えてくれてありがとう! (2016年12月7日 23時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - fruitさん» 分かった!fruitちゃんとこの作品は、ずっと追いかけるから!更新遅くなるなんて関係ないよ!更新速い作品だけが良い作品ではないもん。がんばれー! (2016年12月7日 15時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - ましらさん» 初コメありがとう!!!更新はこれからどんどん遅くなって行くと思うけど・・・どうか最後までお付き合いください!これからもよろしく! (2016年12月6日 21時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
ましら(プロフ) - 続編おめでとう!fruitちゃんは更新速いし色々楽しませてくれたり凄い作者さんだよ!続きを待ってます! (2016年12月6日 16時) (レス) id: 512c5a6245 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年12月5日 20時

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