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第47話 ページ6

リベラside

ファナッカ国

ここら一帯では1番発展している国であろう。
数々の会社の本社がファナッカにある。

その国王はとても若く
顔の左半分は髪で隠されている。

しかしかろうじて見える右半分の顔だけでも、整った顔だとわかる。
服装はいかにも国王らしい服で、数々のエンブレムやブローチが付けられている。


「ラサゴベア・・・覚えとくわ。なにせ殺されかけた人だからね。」

私は徐々に彼と距離を取りながらそう言った。

「それはそれは失礼しました。でも、リニャーノもこちらに来てあなたを殺そうとしたはずですよ?」

私はすぐに反抗した。

「ふざけないで。あの人にはまだ良心というものがあるわ。あなたとは違う。」

「・・・どういうことです」

「あんまり言うと、あなたにリニャーノが消されそうだから濁すけど、決定的に違う点は、あなたは名乗りもせずに私を攻撃した。」

私がそう言うと、ラサゴベアは軽くふっと笑った。

「礼儀をもう少し勉強しますよ。」


さっきから敬語を使ってくる。
明らかに私よりも年上だけど

「それにしても、リニャーノの言う通りですね。」

再び不敵に笑ったと思えば、彼は突然不可解な事を言い出す。

「・・・何がよ。」

「あなたがとても強いということです。」

「そんなに強くないわよ。」

「それだけじゃありません。」


彼はそう言って、急激に私との距離を縮めた。

「あなたが美しいということも」

「え・・・」




!!!!!!!!!!!!


突然腕をグイッと引っ張られ、
唇に温かいものが触れた。

それが









キスであることを



理解するのには
時間はかからなかった。




触れるだけの軽いキス。
でもそれは
私にとって



ドンっ


「おおっと。」

私はラサゴベアを思いっきり突き飛ばした。

「最低!!!」

「あなたが消えてくれないからですよ?」

「はぁ!??」

「だったらもう手に入れるほかないじゃないですか。」

「説明になってない!!」

意味がわからない。






「もしかして・・・ファースト、でした?」

「!!!!!」



その通りだ
最悪だ

「おやおや、可愛いですねぇ?」

「もう帰って!」

「制服ではもったいない。」

「帰って!」

そういうとラサゴベアは指をパチンと鳴らした。




すると・・・





私の制服はポンっと音を立てて突然ドレスに変わった。

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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです!!!!書き方教えて頂きたいくらいです!! (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます!とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2016年8月11日 0時

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