第81話 ページ42
リベラside
リニャーノから
置き手紙！？
驚きで、思わずベットから勢いよく降りてしまった。
私は顔を歪ませて言った。
リベラ「...安全だったんでしょうね。その手紙。」
すると、ルナナは笑顔で答えた。
ルナナ「はい！キリトさんもそうおっしゃってましたよ!」
キリトが...
それなら、と、ひと安心する。
ルナナ「直筆で、【リベラはこのことを忘れるだろう。もし彼女が思い出したいというなら、これを唱えさせろ。ただし、魔術用の正装でな。強力な魔力を持っていたアリオンの長女なら、きっとやれるだろう。】と。」
リニャーノが...
私が記憶をなくすことを察していたのね...
だまって俯いていると、ルナナが私の顔を覗いた。
ルナナ「リベラ様、どうされますか？」
リベラ「・・・」
ルナナ「唱えます？」
私は、少し考えてから言った。
リベラ「そうね・・・。力を借りてみようか。」
ルナナ「えっ...」
彼女は驚いた。
当然だ。
あの私が魔力を扱おうと言っているのだから。
私はなだめるように説明する。
リベラ「確かにこれは魔力かもしれないけど、私が恐れているものとは違う。それに...せっかくリニャーノが用意してくれたんだもの。」
ルナナ「はい...そうですねっ...」
私の言葉を聞いて、ルナナは笑顔でそう言った。
リベラ「ちなみに、呪文はどこにあるの?」
ルナナ「呪文の紙は、マナ様が持っていらっしゃいます。」
マナが...?
そうか...魔力を見てみたいということね。
リベラ「わかったわ。着替えてマナのとこに行くわよ。」
ルナナ「・・・はい！」
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
正装、とは、昔母様が着ていたドレス。
私はそれを引っ張り出し、着替え終わると、すぐにマナのいる広間へ向かった。
ガチャッ
リベラ「マナ！！」
マナ「お姉様...！ご無事でなによりです！！」
私は開口一番マナにつっかかった。
リベラ「あのねぇぇ！あんたは何にでも首を突っ込みすぎなのよ！あぶないから！今からでもここを離れなさい！」
マナ「嫌です！私も学びたいことがあるんです！」
リベラ「マナ・・・」
マナ「今回だけは引き下がりませんよ！なにせ呪文は私が持ってますから！」
リベラ「それが卑怯だっつってんのよ！！」
マナ「はい！卑怯です！わかってます！私は卑怯です！」
リベラ「開き直るなぁぁぁぁ！！」
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
