第66話 ページ26
No side
レナの本当の姿を目で捉えたミオ。
その姿は、
明らかにコムチナ国の王女だった。
「やっぱりお前は・・・って」
「ふふん」
「え゛！？？？？」
「あんたも正体出しなさいよ。」
「おまえ・・・」
さっきのレナの魔法をかぶったミオは、
王子の服を着て、レナと一緒に正体を表していた。
「そうでしょ？クオテム国王子、ミオ様？」
レナはそっと、ミオの正体をこぼした。
「私は人の心を操り読むことを得意としているのよ。あなたの正体は早々に見破らせていただいたわ。」
その言葉を聞いたミオは、いきなり何かを納得したような表情をする。
「人の心...そうだったのか。前から気になっていたんだ。リベラの正体がばれない理由。」
リベラの名字はアリナレだ。
それに加えて、様々な不審な行動があるにもかかわらず、その事について全く疑問を持っていないクラスメイト。
ミオは前から、疑問を抱いていた。
なぜリベラはこうも疑われないのかと。
「お前が、心を操って隠していたんだな。」
「そうよ。リベラが疑われる度に毎回毎回。」
笑顔で答えるレナ。
ミオは少し恐怖を覚えた。
「お前が時々知らない人を呼び出してたのはそれか？」
「少しでもそういう噂を耳にすると、そのことだけ記憶を消した。日常生活に支障がないようにね。」
そこまで聞いて、ミオは再び深刻な顔をした。
レナもその雰囲気を感じ取り、笑顔を崩した。
「だったら...リベラが王女であることを、なぜ俺にだけには隠さなかった?」
「え・・・？」
戸惑うレナに、ミオは構わない。
「俺は前から、リベラが王女であると考えているような態度をレナの前で何度も取ってきたのに...どうしてだ?」
レナは、少しの間考えた。
ミオはそれをだまって待った。
しばらくしてから、レナがゆっくりと口を開いた
「たしかに...どうしてでしょうね。あなたを王子だと知ってから...どうしてか隠す気にはならなかった。」
そこで１回言葉を途切り、ミオの顔を見つめて続けた。
「あなたはきっと...リベラを悪用しないし、コムチナにも悪影響は及ぼさない。何故か、そう感じたのよ。」
ミオはなんだそれ、と言いながら、軽く笑った。
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
