どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ46)

今日:1,315 hit、昨日:664 hit、合計:11,823 hit

46 ページ46

めでたく月島と付き合うことになった私。最近は彼が積極的すぎて恥ずか死するという現象に陥ってます。

月島「A」

「あ、うん…なに？」

ぎーと椅子を引いて私の前の席に座ってくる。

月島「今度カラオケ行こうよ」

月島がどっかお出かけに誘うようなキャラだと思わなくて、固まってしまう。しかも場所がカラオケなんて。

「お、おぉいいね！月島歌歌えるの？」

月島「ねえそれやめない？」

「それ？」

月島「蛍、呼んでみて」

「蛍」

うん、と満足そうに頷いた月島。うわ、なにかわいい。

月島「今度から月島って言ったらお仕置ね」

「仕置」

月島「その言い方やめて。」

そんな話をしていると、先生が来たので前を向く月島。
お仕置かぁ。

お仕置と考えていたら、キスという単語が思い浮かんできた。そういえば、付き合ってからキスされていない。付き合う前は2、3回された気がする。

悪戯心が動かされて私は月島に仕掛けてみることにした。

授業が終わって部活の時間。いつも通りみんながバレーできる環境を作っていると次々に部員が集まる。

澤村「おーA。やっぱ早いなあ」

「お疲れ様です」

菅原「A、月島とはどうよ」

「お陰様で付き合えました！」

菅原「うわまじ！？いやぁ俺も頑張った甲斐があったなぁ」

「ほんとにありがとうございます！今度なんか奢りますね！」

菅原「お、いいの？じゃあお言葉に甘えて」

そう笑った菅原先輩は少し悲しそうな顔をしていた。