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8時15分。HRが始まる10分前。私はいつも朝ギリギリに登校する。私が学校に登校したことがバレないように後ろが静かに忍び足で教室に入る。

あ、やべ山口と目合った。

山口「あ、Aおはよー!頭大丈夫?」

今周りの人に笑われた気が。

山口に悪気はなくてただ心配して言ってくれてるんだろうけど、その純粋な気持ちが私の心を抉る。

「あ、おはよ……お陰様で…」

月島が私のことを見て怪しく笑う。

月島「おはよー、頭大丈夫ぅ?」

こいつは完全に私の事バカにして言ってきてんな。

「おはよう…」

扉から担任が入ってきてみんなぞろぞろと席につき始める。チャイムが鳴ったら担任が今日の予定とくだらない話をペラペラと喋って、みんなは手を弄ったり寝始めたりする。

後ろから月島を眺める。私、この体と無駄にでかい身長の人に抱きしめられた、のか。あの時の体育倉庫の時の光景がまた頭に浮かぶ。

好きって気持ちが分かんない、なら菅原先輩とか田中先輩に聞いてみるのもいいのかもしれない。

昨日告白されたからには私も早めに答えを出した方が相手にも失礼じゃないよね。

それが、残念な答えになったとしても。

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作者名:らう | 作成日時:2024年3月25日 15時

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