どうせ今だけ【月島蛍】 (ページ28)

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あの日から数日経って青葉城西との練習試合が約1ヶ月後に控えている。

今まであまり使われていなかったホコリ被ったビブスを洗っている洗濯機の中をぼーっと眺める。

気が付いたら思い出してしまうのはやっぱりあの時の月島で。はあ、と頭を抱える。

この前のあの赤面はなんだったのか。あの時恥ずかしながら私寝起きだったし、頭回らなかったし月島が何を言ってくれたのか忘れ気味だ。

けど、キスされたことは確実に覚えている。その瞬間を思い出してしまって耳がまた赤くなってしまう。

うわあああああ、なになになんでこんなに月島のこと意識してんだよ私！！これ全部月島のせいだ！！

でも月島ってこういうの面白そうだからとかいう理由でやってきたりしないよね？赤面してる顔とかレアだし。
だとしたら

「ツッキーって私の事好きなのかな」

影山「……何してんだ」

うっわびっくりした！！！急に後ろから声かけるなよ影山！！

「い、やなにも！？てか練習は！？」

影山「Aが遅いから見て来いって」

「えまじ？そんな長くここに居たかな」

それと同時にピーッと洗濯機が止まる音がした。中にあるビブスを全部とって影山と体育館へ戻る道を歩く。

影山「お前、月島のこと好きなのか？」

やっぱり聞かれてたか……でも純粋な影山のことだから多分恋愛的な意味ではないと信じたい。