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「山口もありがとね」

山口「ああいや!俺は何もしてないよ、」

しゅん、と濡れた子犬みたいな顔をした山口の頭をわしゃわしゃ撫でてあげる。

「そんなことないぞ〜!!」

山口「うわっ、ちょ、A!??」

月島「ちょっと、君たち何してんの」

「あ、月島!」

月島「なに」

「私マネージャーやる!絶対みんなの役に立つ!」

私の言葉を聞いた山口はぱあああっと効果音がつきそうなくらいに顔が明るくなった。
が、月島は真顔から人を馬鹿にするような顔に変わった。

月島「まあせいぜい清水さんの足を引っ張らないように頑張りなよ」

「…かわいくない」

月島「はあ?」
.
.
.
.
そして放課後。私は清水先輩の元に行くため、体育館に目指していた。

真剣にバレーをやっているところに入るのはやはり申し訳ないが、体育館に清水先輩がいるのを確認してから入る。

なるべくバレないように入ったつもりだったが、速攻で日向にバレてしまった。

日向「あ、A!バレー部入るのか!」

「うん、これからよろしくね!」

日向「うおおおおお!よろしくな!」

影山「じゃあトスあげてくれ」

「え?できないけど…」

影山「バスケやってたんならトス上手いだろ」

「はあ…」

どういう理屈かは分からないがバスケやってたらトスが上手いらしい。影山が目をキラキラさせて言うものだから断りにくくなってしまった。

「あー…また今度ね!」

影山「おう」

影山と別れてから清水先輩の元へ向かう。

「清水先輩!」

清水「Aちゃん見学?」

「いえ!入部届けを出しに!」

清水「…ほんと!嬉しい!」

清水先輩は一瞬驚いた様子で私が出した紙と私の顔を交互に見る。その後、嬉しそうに私の手を握って小さくぴょんぴょん跳ねた。

清水先輩はなんかこう、ひとつひとつの動きが可愛い。

そのおかげで後ろの方で一人の男が騒いでいるのが聞こえた。

田中「潔子さんが跳ねてらっしゃる!!!」

縁下「うるさい田中」

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作者名:らう | 作成日時:2024年3月25日 15時

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