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「ただ気付かなかっただけじゃんか」
月島「まあ、間抜けだから仕方ないか」
「間抜けって…!」
大きくも小さくもない声で言い合っていたのが癪に障ったのか先生が私たちを注意してきた。
月島はすいませーんと反省の色が見えない声でお前のせいだぞと言わんばかりの目線を私に向けてきて、前を向いた。
「すいません…」
無事5限目の日本史を終えSHRも終えて鞄に教科書を詰めていたとき頭上から声をかけられた。
月島「そういえば、君部活決めたの?」
「部活?」
月島「まさか、入らないってわけじゃないよね?
「知ってるよそれぐらい!」
でも月島に言われるまでは部活という存在を忘れていた。そっか、部活に入らないといけないのか。
かといって中学はバスケ部に入っていたものの身長も小さい上にジャンプ力もない私はスピードだけが頼りだった。
しかし、2年生の時1年に身長は小さかったけどスピードジャンプ力が備わってる子が入ってきて私は当たり前にベンチとなった。
その時からバスケットボールには触っていない。
月島「ま、部活に入る気がないなら男子バレー部にでも見に来たら」
「バレー部…」
それだけ言い残すと月島は山口と共に教室を後にした。
教室に取り残された私は男子バレー部を見に行くことを決意した。
このままどの部活に悩んでいても結局決まらないで適当に決めた部活動で特に目標もなく終わってしまうのがオチだ。
そんなことなら、せっかく月島が誘ってくれたバレー部に顔を出そう。
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作者名:らう | 作成日時:2024年3月25日 15時