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【善逸視点】

「あーぁ、ついてない…。」

那田蜘蛛山の後、俺は一人任務にでていた。

蜘蛛化した身体が治ってすぐ…すぐだよ!?

ふざけんなよ、チクショウ!

禰豆子ちゃんの髪の毛、一房貰えば良かった…。

「チュンチュン!」

チュン太郎が励ましてくれている。

なんて言ってるのかは分からないけど……。

「ありがとう、チュン太郎…。」

溢れる涙を抑え、任務に集中する。

しばらく歩くと草むらからガサッという音がした。

「な、なななな何!?」

思わずビビって後ずさりする。

濃密な『鬼』の音がした。

刀に手をかけ、警戒する。

しかしーーー

「いよいしょ、ふぅ!」

出てきたのは、息を飲む程の美しい少女だった。

「…ッ!!」

少女の周りから漂う『鬼』の音はかなり強い。

「あなた、誰?」

少女はこちらを向いた。

俺と似た顔立ち、生温い風に揺れる蜂蜜色の髪。

「…ぁ」

あまりの怖さに身体が震える。

否、身体が無意識のうちに震えている。

「ねぇ、聞いてるの?ねえってば!」

少女は俺の前に手をかざして振る。

「き、聞いてる!君、鬼でしょ!?」

「?そうだけど…取って食ったりしないし。」

「はい!?」

まさか、禰豆子ちゃんと同じーーー?

「しー。私ね、今はお屋敷から逃げてるの。」

口に当てられた人差し指。

「…?」

ふっふっふーと笑うと…

「ね!連れてって!」

「はいいいぃ!?」

「だから、しー!じゃないと食べちゃうぞ!!」

「えぇ!?なんで!?…分かりました!分かったから物騒なこと言うのやめて!!」

軽く物騒なことを口にする少女は決まりね、と言うと笑って走り出した。

かなりの速さで。

これが『出逢い』だった。

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みるくプリン(プロフ) - お待たせしてすいません!「イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!」と言う作品に書かせて頂きました。読んで頂けると嬉しいです。それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年6月7日 16時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - SAKURAさん» よろしくお願いします。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: b0c1420774 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 面白かったです!お互い同じイベントに参加してるのでお互い頑張りましょう!ちなみに、私も鬼滅の刃の作品で参加してます。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: 1821f7acac (このIDを非表示/違反報告)
未来 ☆ - 茶々さん» 私の作品がわからない場合は、私の作品名を教えますか? あとからすみません。 (2020年5月17日 8時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - 未来 ☆さん» ふわわ、ありがとうございます。こんな本当に駄作で文章力も未熟ですが、これからもよろしくお願いします。はい、見に行きますね。 (2020年5月17日 8時) (レス) id: b0c1420774 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶々 | 作成日時:2020年5月8日 13時

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