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陸くん、やましょうさん、壱馬くん、いわしょうくん ページ10

* おばあ ??才 *




ゆきや(・・・)ちゃんを叱らんでな 」



LIKIYAと陣に念をおす


今回の行動はあの子一人ではできん


このおばあが後押ししてできたことだ




「 俺達はゆきや(・・・)が誰よりも優しい子だってわかってます 」

「 そやで、おばあ。思いやりからでた行動は責められへん、ま、今はやで

  この先、部隊編成したあとは私情はアカンって叱るけどな 」

「 それは樹と海青にも言えるけどな 」




樹と海青


真逆な形でゆきや(・・・)に接する二人


なぜ?


その答えを知るにはまだ幼すぎる



「 この件はこれでおしまいね

  ほら、アンタ達は湯を貰っておいで 」

「 LIKIYAさーん、陣くーん 」×4



リーダー二人を呼びにきた訓練生四人


陸は陣の分まで風呂道具を持ってきてるし、


やましょうは健太と瑠唯が先に風呂場に行ったと言いつけてるし、


壱馬といわしょうは、どっちの背中を先に流すかでもめている




「 仲良くね、みんな仲良くね 」




おばあは本当の家族を政府の侵略で失くした


あの哀しみは一生消えない


でも、ヒロさんが新しい生き方を示してくれた


この老い先短いおばあに


家族を失くした子供たちを愛してほしいと


哀しみは消さなくてもいい


けど、新しい喜びを積み重ねて生きて欲しいと


それを子供たちに見せて欲しいと




「 おばあにとっては、小さないさかいも可愛いもんだ 」




まだまだあの世へは逝けないねえ


手のかかる孫達が17人もいるんだから・・・





*

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作者名:姫保 | 作成日時:2018年10月20日 0時

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