祝の皐月・二 ページ14
*
「 ごぶさたしてます、涼太さん 」
「 ・・・ぷっ！ 」
ハハハッて高笑いする涼太さん
なんで？
ボク、きちんと挨拶できたよね
「 もう、『 りょたさん 』って呼んでくれないんだね 」
「 えっ？ 」
「 アレ可愛くて好きだったのに 」
確かに
小さかったときは、伸ばすコトバ(※長音)がうまく言えなかったけど
「 涼太さんまで、赤ちゃん扱い？ 」
つい口とほっぺがふくれた
そしたら、涼太さんの瞳が変わったの
まるでお日様が雲にかくれたみたいに・・・
「 違うよ、
つながれた反対の手がボクのほっぺにふれた
「 綺麗になったね 」
「 ・・・それ嬉しくないです。 ボクは強くなったねって言われたい 」
「 ハハッ、そうか。 訓練は辛い？ 」
青あざとすり傷だらけの腕に視線を落とされて、
それがとても恥ずかしかった
ボクがどんなに頑張っても、まだみんなに追いつかない
返事に困ってたら・・・
「
「 ！？ 」
おでこにキスされたの
「 もう・・・やっぱり赤ちゃん扱いするぅ〜 」
もっと口とほっぺがふくらんだ
「 ヒロさんたちも、三代目さんたちも、みんなボクにチュッチュッするんだもん 」
「 LDHの末っ子は大変だね
可愛くて仕方ないんだよ、どうしても甘やかし癖が抜けない
でも、
「 ！？ 」
次はほっぺ・・・
「 はやく大人になって、―――のために 」
「 え？ 」
ダレノタメ？
小さな声だったから聞きとれなくて
もう一度聞こうとしたら、
「
あわてた樹が走ってきた
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫保
| 作成日時：2018年10月20日 0時
