祝の皐月・一 ページ13
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慎、龍、昂秀、拓磨が立志式を迎える
去年は樹と翔平と海青だった
毎年14才になる仲間がお祝いされるの
ヒロさんの前で一人一人誓詞を読み上げて、LDHの一員として認められる
つまりそれは、前線・・・戦いに参加できるということ
LDHの決まりで、14才までは実戦できないの
だからみんな、この日を楽しみに訓練するんだ
ボクはあと2年あるけど・・・
ボクが7才になったとき、訓練生17人での部隊編成が決まった
部隊名は『 THE RAMPAGE 』
ヒロさんがつけたの
英語で暴れまわるって意味なんだって
LDHの第五部隊
第一部隊は百戦錬磨の武人集団 EXILE
第二部隊は勇猛果敢の戦士集団 THE SECOND
第三部隊は一騎当千の剣士集団 三代目JSB
第四部隊は電光石火の軍師集団 GENERATIONS
〇〇〇〇の××集団って呼び方は政府軍がつけた異名
皆さんがあんまり強くて、戦っても適わないからだって
THE RAMPAGEもそうなればいいなって思う
普段は各地を転戦してるんだけど、立志式には全員本拠地に集まってお祝いしてくれるんだ
とても強くて優しくて尊敬できる先輩たちなんだけど・・・
ひとつだけ困ることがあるの
それは・・・
「 おーい、
「 わっ、啓司さん! 」
両脇に手を入れられた瞬間、高い高いされる
「 まだ軽いなあ、肉食え、肉、肉! 」
「 相変わらずちっこいね 」
ボクのまわりをSECONDの皆さんが取り囲む
頭なでなでされたり、順番に抱っこされたり、いつまでも赤ちゃん扱い
「 ズルイぞ。 俺にも抱っこさせろ 」
次はTAKAHIROさんがボクを抱きあげた
「 お前、もう生えた? 」
「 え? 」
「 その反応だとまだか・・・
もしそうだったら今夜の鑑賞会に参加させようと思ったのに 」
「 なにを見るの? 」
「 青少年が興味深々のもん 」
???
意味がわかんないこと言うの
そんなTAKAHIROさんにゲンコツするヒロさん
「 おい、変なコト吹き込むな
ヒロさんが来てくれて助かった
その場を離れ、LIKIYAさんを探しにアチコチうろうろ
なかなか見つからないとき、
だれかがボクの手を引いた
「
優しく微笑む涼太さん
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作者名:姫保 | 作成日時:2018年10月20日 0時