四月六日 �� ページ3
「紫乃、今日一緒に乗ろう。」
いつもの調子で陽菜がわたしに訪ねてくる。いつもの光景。だけどわたしに声をかけてくれたことの若干の嬉しさに襲われながら断る。
「陽菜ちゃんごめんね。今日は昨日宙ちゃんに一緒に乗ろうって言われちゃったんだ。」
陽菜は軽く宙ちゃんを見る。宙ちゃんはバツが悪そうにそっぽを向く。
「そっか。ならしょうがないね。明日乗ろう？」
「うん！」
そこからまた話が始まっていた。私たちは少し怯えている。陽菜に逆らったら、嫌いと認定されたらどうなるかを身を以て知っているから。陽菜はもともと顔も体型もモデル体型。とってもそこらへんのモデルよりも美人だろう。だけど欠点がある。わがままなところだ。
「それだけならいいじゃないか。」言う人もいるだろう。だけど陽菜のわがままはかわいいものじゃない。「紫乃〜宿題やって〜！終わっていないの〜！」から「これ持っといて。」「〇〇にひなのことどう思っているか聞いといて。」と無茶な物にも及ぶ。だけど彼女は許される。その容姿から。そしてバックについてるには現高1の先輩。そう、逆らったら全員で仕掛けにくる。玩具を潰すために。
タタタ
陽菜が前に走る。どうやらバスが来たようだ。宙ちゃんは陽菜に引っ張られている。
ここは戦場だ。このバスから乗る人がとても多く、運が悪けりゃ、座ることができない。わたしは宙ちゃんが前にいるから座れることは約束されてるがいつもわたしが窓側なので急いで前に移動する。
よし…
ジー
ドアが開く。……合戦だ……
「お願いします。」
定期を見せながらのる。よし今日も空いてた。そしてすぐ右の席に座る。私たちの指定席に。
そこには基本私たちが座る。いつのまにか決まってた。まあ、広いから別に構わないけれども。
「紫乃ちゃん！今日のクラス替えさあ…」
宙ちゃんのクラス替え話が始まる。わたしはその話を彼女のフォローをさりげなくしながら話を聞く。心は今日のクラス替えの事。わたしが自ら宙ちゃんに言うことも許されない。言った途端に軽くあしらわれる。「へえ。でも紫乃ちゃんは大丈夫だよ。」と宙ちゃんから気持ちのない声で言われるとさらに落ち込む。だから言わない。学校に着く。わたしが先に降りると陽菜から声がかかる。
「紫乃！ちょっと待ってて一緒に行こう？」
ここで断るわけにはいかない。……わたしも一人では行きたくなかったから。
そうしてワーワー騒ぎながら昇降口に向かった。
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紫乃 - ありがとう(≧∀≦)絶対更新するから飽きずに見てくれると嬉しいな♪ (2018年5月21日 5時) (
レス) id: 2fcd76bffc (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - ありがとう(≧∀≦)絶対更新するから飽きずに見てくれると嬉しいな♪ (2018年5月21日 5時) (レス) id: 2fcd76bffc (このIDを非表示/違反報告)
Disney★ - ゆいちゃん、見にきたよ〜。ここではゆいちゃんじゃないけど(笑) 面白い！オリジナルの作品結構好きなんだよね。私もオリジナルの作品書いてるから見てみてね！ (2018年5月19日 10時) (レス) id: 9f53b71922 (このIDを非表示/違反報告)
柳口紫乃 - 作者の紫乃です！ここでたくさんの人と話して仲良くなりたいな♪あと、合作もしてみたい！というわけでよろしい！ふつーに敬語にしなくていいからね！ (2018年5月6日 6時) (レス) id: 2fcd76bffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳口紫乃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mine/
作成日時：2018年5月5日 22時
