炎柱と隠の関係。【煉獄杏寿郎】

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想いを伝えあい
何だかんだ気恥ずかしくなっていれば
杏寿郎さんに引き寄せられる。




「これで俺は簡単には死ねない理由がまた増えたな。」

『ふふっ、私もです！』




口角を上げてニカっと笑う杏寿郎さんに私もつられて笑顔になる。



「さぁ帰ろう！」と手を繋いだまま杏寿郎さんの屋敷へと帰った。








＊＊







＊







『もう傷はありませんか？』







私は槇寿郎さんとの手合わせで出来た
杏寿郎さんの傷を手当てしていた。






「うむ。これで全部だ！感謝する。」






隊士との打ち込みで傷を作る事は無かった杏寿郎さんだが、さすが元炎柱。
杏寿郎さんには多数の傷があった。






「よし。湯浴みをしよう！」

『今薬塗ったのにっ！！！』






『先に湯浴みをして下さい！』と私は言っていたのに相変わらず人の話を聞かない杏寿郎さんは「手当てしてくれ」と居間に座り込んだ結果がこれだ。








「A、背中を流して欲しい。」

『.......へ？』

「怪我をすれば背中を流すと言ったのは君だ！忘れたのか？」

『...............』








言ったけれど...それは身体も洗えない怪我の事を意味していたのに杏寿郎さんは
「痛くて洗えん！」とニッコリ顔だ....



結局『洗えますよね』「洗えん！」....
の問答を繰り返し



「君と俺は恋仲だろう！問題ない！」と言い切る杏寿郎さんに『恋仲だからなおさらですよ！』と言ってみれば杏寿郎さんはピタリと言葉を止めてニヤリと口角を上げて笑う。



「ちゃんと意識しているようだな？顔まで赤くして。ただ背中を流す事だけに何を想像しているんだ？」とスルリと頬を撫でられた。








出た....
これはまた大人の杏寿郎さんだ。








固まる私に杏寿郎さんは私の頭にポンと手を起き「楽しみは取っておくか」と、一人湯浴みに行かれ私はその場で座り込み、しばらく立ち上がる事が出来ずにいた。







＊＊






＊







ようやく落ち着きを取り戻した頃に杏寿郎さんが湯浴みから帰って来たが



「また薬を塗ってくれ！」と上半身の浴衣を脱ぎ始める杏寿郎さんのその湯浴み後の赤らんだ身体と匂いに、私が腰砕けになりながらいるのを見て杏寿郎さんは「先が思いやられるな！」と笑っていた。



....くやしい。



大人の杏寿郎さんに
勝てる気がしない.....




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