炎柱と隠の関係。【煉獄杏寿郎】

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千寿郎君と私は師範と槇寿郎さんの珍しい組み合わせの手合わせを見学しようと縁側に腰を下ろした。






『あ、千寿郎君これお土産なの。今日師範と街へ行ったから。これ千寿郎君に』


「わぁ！ありがとうございます！」






包みを開けて「アメ細工だ！」と喜んでくれた千寿郎君。やはり可愛い。




「甘くて美味しいですよね、アメ！」...
感想まで可愛いなぁおい。


そう思いながら
『そうだよ。飴は甘いよね！うふふ....』









「...甘いな、先程の飴のせいか..」









千寿郎君に言い終わった後に先程の師範の言葉が脳裏に浮かび....


あの大人の男性の雰囲気を纏(まと)う師範を思い出してしまい私はぐっ、と何も言えなくなり口元を押さえた。





「そういえばAさん、今日は紅をつけていらっしゃいますね！」





千寿郎君、今はそこに触れて欲しくないよ？やめて....私は今どんな顔をしているのだろう....そう思っていれば着替え終わった師範が背後に来ていたらしく




「綺麗な色だろう？千寿郎。」

「はい！」




「これは俺色だ！」千寿郎君にニッコリと笑いかけながら答える師範....やめて。







「Aさんの紅を兄上が選んだという事ですか？」


「うむ！」

「なるほど！」






「俺色にした！」

「お綺麗です！Aさん！」






何も意味を分かっていない千寿郎君に
私は両手で顔を隠しながら『ありがとう』と一言言う事が限界だった....




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