Episode 011：感情よりも合理性 ページ15
翌日、ミーティングルームにて。
次のアジア予選の対戦相手・オーストラリアの映像を見ることが叶わなかった日本代表一同は、各々の自主練に励むこととなった。
「Aはオーストラリアの情報とか知らない？」
ふと稲森が助けを求めるように聞くとAはすまし顔で、
「知ってるとも。俺を誰だと思っているんだい？」
「ほんと！？教えて！」
途端に目を輝かせる稲森に、Aは冷ややかな視線を送る。
「いや。それはできないね」
「え、どうして？」
「あくまで俺と君たちは敵同士。一時的に同盟を結んだ仲とはいえ、そこまでの尽力をするつもりはない」
Aはどちらかといえば感情的でなく合理的なのだ。
「え〜っ！？そんなぁ……」
「だけど実践練習には本腰を入れているよ、というわけで早速練習場へゴーだ！」
昨夜監督から受け取った日本代表の証であるジャージを翻しながら、軽い足取りでミーティングルームを後にするA。他の面々も彼の後を追うかのように部屋を出る。
「不動さん」
一星は最後に部屋に出ようとしている不動に声をかけた。
「さっきの聞きました？夢野さんって冷たいですよね」
「あ？何でお前がそんなこと気にすンだよ」
「だって！あれはいくらなんでもひどいですよ！一応日本代表の一員になったっていうのにまともに協力しようとせず……」
どうにかしてAのイメージを下げようとする一星を見透かすかのように、不動は大きくため息をついた。
「あのな。来日して2日ぐらいしか経ってねェ奴にそこまで求めんなよ」
「でも！」
「心配すんなら自分の身をするこったな」
どこか意味深にも聞こえる一言を吐き捨てるなり、不動はさっさと部屋を出て行った。
「……チッ」
一星の舌打ちは静寂にかき消された。
Aは30番の日本代表のユニフォームに身を包んでドリブルをする。
「ほらッ！決めてみろ！」
前線に上がった灰崎と吉良めがけてパスを出す。
「うおおッ！！」
灰崎はエネルギーを込めてシュートを放つも、ゴールへ向かうはずのボールの軌道は大きく外れた。
「おいおい。これでは全く乗れないじゃないか」
キーパーの砂木沼が指摘した。それを傍らで眺めていた基山も頷く。
「灰崎。シュートのタイミングが少し早いぞ」
「チッ、お前のせいでこうなンだよ！」
灰崎は吉良に責任を押し付けようとする。
「お前が焦りすぎなんだよ、雑魚」
「ああ！？」
その論争を眺めるAの表情が曇る。
「嫌な予感がするなぁ」
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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