Episode 012：一星くんはおそロシア ページ16
自分のシュートが思うように決まらないのは吉良のせいだ、と言いがかりをつけ始めた灰崎。それがきっかけとなり吉良と灰崎は口論を始めてしまった。
他のチームメイトにとってこの光景は慣れっこだが、初めて見たAは苦笑しながら首を傾げた。
「一体なんだい、このくだらない諍いは？」
「あー……すまないな夢野。あいつらは顔を合わせればいつもあんな調子でな」
そんなAの肩を叩きながら、砂木沼が呆れたように言った。
「ふぅん。相変わらず合理的じゃないねぇ」
どこか見下すような目線を二人に向けるAであった。
「二人とも頭を冷やせ！今はチームメイトなんだぞ！」
基山が喧嘩の仲裁に入るも、
「やる気がねぇなら、お前なんかと練習しても意味ねぇな」
「お、おい！」
灰崎はすぐに練習場から出て行ってしまった。
「……」
その様子を一際注意して眺めるのは鬼道だった。
「はぁ……全く、やれやれだ……なぁ？お前もそう思うだろ、夢……」
砂木沼が隣のAに話しかけるも、そこにAの姿はすでになかった。
灰崎のことがどうしても心配な鬼道は、外に出て彼を探している。
(灰崎のこともそうだが……。一星充、お前は何を企てているんだ……？)
つい先ほど、円堂を負傷させようとした一星のことも気がかりだ。
「──やぁ、ごきげんよう鬼道くん」
どこからか鬼道を呼ぶ声が。その爽やかな声色から、鬼道は声の主が誰なのかすぐに分かった。
「夢野か」
「ビンゴ〜♪」
Aは鬼道の目の前にそびえる大きな木の、太い枝の上に腰掛けていた。
幹に寄りかかりながら、いつものようにどこかニヒルな笑みを浮かべてみせるA。
「今日の君はとりわけ晴れない顔をしているね？」
Aは鬼道の心の内を見通すように言った。すると鬼道はフッと笑いかけ、
「やはりお前に隠し事はできないか」
「……どうせ一星くんのことでしょ」
何気なく発したAの言葉にハッとする鬼道。
「なぜそれを？」
「俺の第六感がそう告げている。……なんてね」
気さくそうに笑いながら鬼道の元へ飛び降りる。
「鬼道くん、君の気持ちは分かる。でもあまり出過ぎた真似はしない方がいい」
Aは鬼道にゆらりと近づき、一段と低い声でこう伝えた。
「……次の犠牲者となってしまうかもしれないからね」
鬼道は思わず呆気にとられる。
「──あ、灰崎くんならこのまま進んだ所にいるよ」
Aはどこまで人の心を見透かすのだろう。
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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