Episode 030：紳士再来 ページ36
──今日の日本代表はどこかボーっとしている。
実況者をはじめ観客にはそう見えているのだ。
もっとも、当の本人たちは大真面目に取り組んでいるつもりなのだが……
オーストラリアの魔術にかかってしまった、とでもいうべきか。
「どうしたらいいんですか！大ピンチですよぉ〜！」
ベンチで大谷が焦ると、趙金雲は腕を組む。
「そうですねェ〜困りましたねェ〜」
その時、ひとつの人影が一同の前に現れた。
「おお〜ッ！あなたは……」
すると趙金雲は喜びの声を上げる。
一同の注目が一気に集まったところで、"その人影"は自己紹介をする。
「……雷門夏未です。強化委員として海外チームの調査をしておりました」
元・雷門中サッカー部マネージャーにして同学校の理事長の娘である。
「お土産です」
李子分は「ありがとうございます」と一言かけ、彼女が差し出した紙袋を受け取る。
「おお〜。これは何か起きそうですねェ〜」
「ええ」
趙金雲と久遠は彼女との突然の出会いに何かを見出しているようだ。
「夏未さん！いつ帰ってきたんですか？」
「ご無沙汰しています」
マネージャーの二人は夏未との再会を喜んでいる。
「おお〜、あなたが！でもあなたは本戦からの合流のはずでは？」
趙金雲は夏未の目の前に出る。
「マネージャーで強化委員の、雷門夏未か」
「意外と可愛いな、おい！」
「ちょっと……」
初対面の剛陣は彼女の登場にテンションが上がったのか、万作の肩に腕を回す。
「オーストラリアは情報規制型のチーム。日本では彼らのチーム個性は知られてないですが、私は彼らの能力を把握しています」
「なんと！」
夏未の一言に驚きを示す趙金雲。
「ええ……。そして、きっと"そちらの方"も知っているのでしょう？」
そう言うと夏未はAを見やる。
視線に気づいた彼は微笑を浮かべ、彼女の前に立った。
「Buongiorno Principessa……!」
相手が女性ときたので、Aは英語でもない言語でこう言いながら紳士的に頭を下げる。
彼の雰囲気が一気にジェントルマンと化した。
「げっ！？」
その変わり様に驚く剛陣。夏未はAに対して上品に笑いかけながら、
「アメリカの『カンザスシティ・チャリオッツ』の日本人選手、夢野A選手ですね。お会いできて光栄だわ」
「こちらこそ。ようこそおいでくださいました、素敵なお嬢様」
……ここはヴェネツィアか何かか。
二人の周囲だけもはや別世界のようだった。
「夢野……お前は一体何人なんだ？」
「アメリカ人かな。国籍上は」
「バカ真面目に答えんな！」
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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