【ツイステ】リドルの過保護マジカルペン (ページ5)

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坊ちゃんはまた泣いていた。メソメソとまるで女の子のように。

よく泣きますねぇ………それ以上泣くと目が真っ赤になっちゃいますよ？

と本体を離れ坊ちゃんの方に寄ると赤い髪と同じように真っ赤に目が染ってる。

グズグズと部屋中に泣き声が籠る。
当たりを見渡すと坊ちゃんの部屋にいる物達は心配していた。

主は大丈夫なのか？とティーポットの爺さんは心配し、主はまた泣いているのか？ﾁｯ、誰だ泣かせた奴はと花瓶に生けてある薔薇の花は物騒に答えた。

この部屋にいる全ての物は坊ちゃんの強い魔法力によって会話することが出来る。

しかし、自分のように人間のように姿を具現化するのは不可能。物には限界があるのだから。

この部屋にいる全ての物が、坊ちゃんを心配していた。
皆基本坊ちゃんに甘い。坊ちゃんがこの部屋で沢山の努力をしていることを知っているから。

空いている時間は必ず勉強。予習復習は必ず欠かさない。頭が良いから成績も常に1位。努力家で強い我らの主の努力を知っている。

それに坊ちゃんは物を大切に扱う。決して壊したりなんかしない。

物を大切にする人間の心は決して悪いものじゃない。
人間は怒りに任せて俺たちを破壊することだってある。坊ちゃんは怒りっぽいが俺たちに当たることはまず無い。

だから、皆坊ちゃんのことが大切。

物を大切にするその心や行動は、俺たちはちゃんと見ていますよ。

泣き止んだのかスヤスヤと寝息を立て坊ちゃんはベットに沈んだ。

『(本当に、いつも自分に厳しい人ですね…)』

間違ってるなんて、思わなくていいんすよ。

間違っていようがいまいが、貴方が思う進む道に行けばいい。

俺は貴方の右腕としてそれをサポートするだけです。

『(でもオーバーブロットしないでくださいよー……あんたの体が限界になっちゃいますから)』

なんて、ペンの従者の心配は主には聞こえない。