魔法使いは知っている ページ4
その帰り道でのこと。
「うーん、この部分、どうしようかな…」
お気に入りの手帳に描いてある衣装のデザイン画を見ながらぶつぶつ言っていると
「やァ、ずいぶん遅い帰りだネ、子猫ちゃん」
「わっ!？びっ…くりした！夏目君か」
同じクラスの逆先夏目君。何故か妙に馬が会ってよく話している。
何を隠そう、アイドル科に転入してきて初めての友達だ。
夏「どうしたノ？今日は早く帰って本屋に行くとか言ってなかった？」
「あぁ、それがね、あんずちゃんが予防注射で帰らなきゃいけなくなって代わりにプロデュースしてきたんだ」
夏「ふゥン。予防注射…ネ」
呟いた夏目君の目が一瞬鋭くなった。
「そう。痛そうだよね。私、あれ嫌いなんだ」
夏「なラ、今度行く前に言ってヨ。痛くなくなる魔法をかけてあげル」
「本当!？よし、これで今年のインフルエンザは大丈夫だね！」
しばらく注射の話をして、聞いてみる。
「夏目君は？どうしてこんな時間に？」
夏「あァ、ちょっと魔法の研究をネ」
「ふーん？」
夏「それよリ、今日行きそびれたなら明日皆で本屋に行こうカ。明日のプロデュースはAだったよネ？」
「わあ、いいの？」
夏「うン。確かソラも行きたいって言ってたし、センパイも使っていいヨ。荷物持ち」
「いやいや、荷物持ちって…でも、わかった！じゃあお願いするね！ありがとう！」
こうして、明日に小さな予定がひとつ増えた。
「………注射、カ」
難しい顔で夏目君が考え込んでいたのを私は知らない。
(…じゃあ、今日放課後教室にいた彼女は幻なのかナ)
(…A、大丈夫カナ…？)
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十六夜 - 面白いです！続きが早く読みたいです！ (2019年9月12日 15時) (
レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 面白かったです!続きが気になります!頑張ってください!応援してます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: c87e668401 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！更新して欲しいです！続きが読みたいです！ (2019年2月5日 0時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - タピオカさん» あぁあ！！ありがとうございます！直しました！ (2017年12月26日 8時) (レス) id: 439ff41d77 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張ってください！！あと、神崎くんは相馬ではなく、颯馬ですよ！ (2017年12月25日 21時) (レス) id: b4bb0f76b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作成日時：2017年12月24日 23時
