＊ ページ13
阿部｢ソックパペット…刻む…自作自演……｣
一方の阿部はブツブツと呟きながら、何かを考え込んでいる。
宮舘｢…自らの、人格を、切り刻む…？｣
阿部｢…え？｣
データ解析にかけたモニターに、そんな文言が映し出されていた。
宮舘｢自らの人格を切り刻み、もう1人の｢身代わり｣とする…｣
阿部｢……じゃあ、切る人格がなくなったら…？｣
2人は何も言えずに立ちすくんでいた。
阿部｢…舘さん｣
宮舘｢うん…｣
阿部｢誰にも、特に佐久間には、言わないで｣
宮舘｢は？｣
阿部｢こんな事言ったら、あいつ、本調子で戦えなくなっちゃうから…｣
いつになく慎重な面持ちで、阿部は言った。
宮舘はその圧に、頷く事しか出来なかった。
＊
紫煙｢あの白衣の奴の居場所特定したって？｣
翌日、会議室に集まり緊急会議を開く事になったS隊メンバーは、先程無線から聞こえてきた宮舘の情報を今1度噛み締めている。
宮舘｢Δとの戦争も終局を迎えてきている。実際、S隊の出番も減ってきている。行くなら、今じゃないかな｣
岩本｢大事にせず、確実に仕留める為に、か…｣
宮舘｢そう。…相手は俺らの｢呪い｣の事を知っている。攻めるなら、戦時下であり、且つ俺たちの任務が減りつつある今。攻めいらないなら、それでも構わないけど｣
佐久間｢…まあ、戦争終わった後に行って上からやんや言われるのも嫌だしねぇ…｣
深澤｢ほっといても、その白衣さん？は何か仕掛けてくると思うんだよね｣
岩本｢つまりぶちのめしに行く、と｣
深澤｢うん。…俺はその方がいいと思ってる｣
目黒｢いいんじゃない？これからずっと襲われるかもしれない、か、今行って襲われる可能性潰すか、でしょ？｣
ラウール｢う、うん…｣
岩本｢大丈夫、ラウールが引っ張られそうになったら、また戻してやる｣
深澤｢…じゃあ。やりますか。名称不明の｢白衣さん｣殲滅任務｣
そのままバラバラと出ていく中で、ただ1人阿部は、
佐久間の席に苦手なはずの｢紅茶｣が、飲み干された状態で置いてあるのを見て
何も言えないまま、そのカップを見ていた。
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☆(プロフ) - 初めまして！最初から全部読みました！とても楽しかったです！お話は終わってしまいましたが、次回作も楽しみにしてます。これからも応援してます。頑張ってください！ (2020年3月13日 0時) (
レス) id: e1dc0757dd (このIDを非表示/違反報告)
あいり - はじめから読んでた大ファンです！終わってしまったのがとても寂しいです...読みながら1人で泣いたりしてました、、、次回作も楽しみです！！本当にお疲れ様でした。 (2020年3月11日 18時) (レス) id: 3f6576ce64 (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - 完結お疲れ様です！この作品たぶん占ツクで一番好きな作品です。次回作も楽しみに待ってます(*｀▽´*) (2020年3月10日 22時) (レス) id: 8e4065c834 (このIDを非表示/違反報告)
ラナ - 始めから読んでいた大ファンです！お疲れ様でした！ありがとうございました！ (2020年3月10日 19時) (レス) id: 2b683dc857 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - はじめまして。完結お疲れ様でした。とてもとても楽しかったです。こんなに更新が楽しみなお話は初めてだったのではと思うほどに。ストーリーの設定から1人1人の設定も凄く良かったです。目の色を現す言葉選びもとても素敵でした。楽しい時間をありがとうございました。 (2020年3月10日 18時) (レス) id: eda40c9eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年3月5日 14時
