＊ ページ18
宮舘『…いや、思いついてもやらないだろそれは…』
呆れたような宮舘の声がインカムから聞こえてくる。
が、それに構ってる暇はなかった。
佐久間｢おらおらどうした！！そんなもんじゃねえだろ！！！｣
｢2人｣は縦横無尽に動き回り、刃を向ける。
近距離武器を多彩に操る彼は、銃相手に猛威を奮っていた。
侵入はとうに気付かれているらしい。斬っても斬っても湧いてくる連中に｢ハエかお前らは！｣なんて言葉が飛び出した。
佐久間｢相棒！避けて！｣
右手で剣を操りながら、手榴弾のピンを口で開け左手で投擲する。
相棒の方に溜まっていた敵を一掃し、空いた左手で今度はナイフの投擲を始めた。
その様は、まさに｢マーダーサーカス｣。
連中は最大時よりは大分数を減らし、勝利の見込みは見えてきた。
勿論、お互い負傷はしているが、この戦闘中というアドレナリンがMAXに出ている時にそれを気にしている余裕はなかった。
佐久間｢…っ！｣
それでも、傷と疲弊で上手く動けなくはなっていたらしい。
近接兵のレイピアがすぐそこまで来ていた。
反射的に目を瞑る。衝撃は、来なかった。
代わりに何かが落ちる音が聞こえた。
目を開けたその時、辺りは白い煙幕に包まれていた。
｢消えたぞ！｣
｢死体はどこに行った！｣
なんて声が聞こえる。
佐久間｢…まさか｣
と同時に、胸部に鋭い痛みが走る。
煙幕が薄れてきて、視界が晴れる。
相棒の姿はどこにもない。ああ、ああまた、
佐久間｢また犠牲にさせちゃった…｣
敵が一気にこちらへと向かってくる。
──彼は、
佐久間｢ねえ、本当に許さないよ｣
──彼が残機1の時に吹っ切れるのは、
佐久間｢弟だけじゃなくて、相棒まで殺しやがって｣
──大切にしているものを、奪われたから。
佐久間｢絶対許さない｣
テンションが上がる、それは｢覚醒する｣の揶揄である。
｢マーダーサーカス｣は、終わらない。
スイッチの入った彼を止める方法など、誰も知る由がない。
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サラダ(プロフ) - 湊都さん» ありがとうございます！ちなみにめめは佐久間のこと君づけします、。ホントにたくさんすいません、！ (2020年2月14日 22時) (
レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - サラダさん» ありがとうございます（土下座）。呼称は本当にわからないのでありがたいです。書き直します。 (2020年2月14日 21時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - 紅一点小説を書いているものです。Twitterで見かけて読んでみたらはまりました！！ページ21の紫色の目をした軍人というあたりで"ふっかくん"と読んでいますが、康二君は"ふっかさん"って言います。ぜひ知っていていただきたいです！！ (2020年2月14日 19時) (レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - 湊都さん» お答えいただきありがとうございます。あべさくですね！色の表現も素敵です！変な質問失礼しました。 (2020年2月5日 20時) (レス) id: aae655c3b8 (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - かごめさん» ありがとうございます。刺さっていただいたようで何よりです (2020年2月5日 19時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年1月30日 1時
