＊ ページ17
宮舘｢…｣
佐久間に夜の監視を任せようと位置情報を見たところで、気付いた。
宮舘｢…またか｣
彼の行き先は、彼の位置情報を見ればわかる。
宮舘は佐久間の通信機に接続した。
佐久間『止めないでよ』
接続して、開口一番がそれだった。普通まず謝罪じゃないのか。
宮舘｢…θ国が兵力を隠していた、ってのが露見した以上、行くのは無謀すぎる。他のメンバーでも単騎突入は厳しい｣
佐久間『俺潰すまで帰らないよ』
宮舘｢…でも、お前には｢身代わり｣がいるだろ？｣
佐久間『…』
宮舘｢朝までは黙っておいてやる。そこから援軍を派遣する。他の奴らに潰されたくなかったら、それまでに決着を着けろ｣
佐久間『…ごめんね、ありがとう』
通信を切ると、宮舘は溜息をついた。
どうやら今日は、まともに眠れそうにないらしい。
＊
深夜に基地を出た彼は、次の日の明け方にはθ国に辿り着いていた。
援軍が来るまで後7-8時間。
それまでに、｢2人｣で決着をつける。
彼が情報統括部に入った、本当の理由。
それは義弟を傷付けた国の情報を抜き取って、二度と再起できないように打ちのめす為。
宮舘『佐久間。地図は持ってるだろ。最短ルートで王室に行け、身代わりに正規ルートを行ってもらえば時間稼ぎにもなる。王室を確実に潰すにはそれが1番いいだろう』
佐久間｢あの子は？｣
宮舘『犠牲にはなる』
佐久間｢…｣
『相棒』は気にするな、とでも言いたげにこちらを見ていた。
いくら再起するとはいえ、1度身代わりが死ねばそれ相応に復帰するのに時間がかかる。
何より、その分身代わりの負担がかかる。
いくら不可思議な存在だとはいえ、何度も死ぬのは嫌だろう。嫌に決まってる。
残機1でテンションが上がるのは事実だが、それが相棒を身勝手に殺していい理由にはならない。
佐久間｢ん？待てよ…｣
相棒と共に最短ルートを通って王室に行けば、相棒を殺さずに済むんじゃないか？
王室だから警備も固いだろうし、難易度は易しくはないだろうけど。まあ
佐久間｢俺たち2人なら、大丈夫だよね！｣
仲間を、義弟を傷付けた、そんな輩を彼が許す訳がなかった。
かけがえのない思い出を大切にする藤桃は、その瞳を輝かせ王城へ侵入した。
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サラダ(プロフ) - 湊都さん» ありがとうございます！ちなみにめめは佐久間のこと君づけします、。ホントにたくさんすいません、！ (2020年2月14日 22時) (
レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - サラダさん» ありがとうございます（土下座）。呼称は本当にわからないのでありがたいです。書き直します。 (2020年2月14日 21時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - 紅一点小説を書いているものです。Twitterで見かけて読んでみたらはまりました！！ページ21の紫色の目をした軍人というあたりで"ふっかくん"と読んでいますが、康二君は"ふっかさん"って言います。ぜひ知っていていただきたいです！！ (2020年2月14日 19時) (レス) id: a856ca8d9b (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - 湊都さん» お答えいただきありがとうございます。あべさくですね！色の表現も素敵です！変な質問失礼しました。 (2020年2月5日 20時) (レス) id: aae655c3b8 (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - かごめさん» ありがとうございます。刺さっていただいたようで何よりです (2020年2月5日 19時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年1月30日 1時
