第6話 10/14訂正 ページ8
千歳side
渚「そういえばちーちゃん、ヒナちゃんって元気？」
渚君は「ヒナちゃん」のことを私に訊ねてきた
「ヒナちゃん」」というのは、私の弟「茅根陽向(かやね ひなた)」のことだ
陽向と渚君は、小学校の頃から仲の良い兄弟のようによくうちに来て遊んでいた
仲が良いと思っているのは渚君の方だけみたいだけど
千歳「うん。今はテニス部に入って頑張ってるよ」
渚「そうだったんだね！」
真琴「陽向、凄いんだよ。去年の夏なんか全国大会まで行ったから」
渚「ええっ！？」
真琴も微笑みながら「ねっ？」と私を見た
渚「今度ちーちゃんちに行ってもいい？ヒナちゃんに会いに行きたいんだけど」
千歳「行くのは別に構わないけど、多分陽向は休日は部活でいないかも」
渚「じゃあ、いつ行けば会える？」
千歳「う〜ん…今度の土曜日ならうちにいると思う」
渚「ホント！？」
渚君は目を輝かせて私に訊ねた
千歳「あとで陽向に聞いてみるね」
渚「うん！分かった！」
渚君の笑顔に真琴はクスっと笑う
真琴「俺たちも最近、陽向に会ってないね？」
遙「そうだな」
真琴「陽向ってハルに懐いてたもんね。会いに行ったらきっと陽向喜ぶよ」
遙「…」
興味なさそうにハルは返事をする
だが、私から見たらそこまで興味がなさそうには見えなかった
千歳「今度皆で遊びに来てよ。陽向喜ぶと思うから」
真琴「そうだね」
渚「行く行く！ハルちゃんも行くよね？」
遙「気が向いたらな」
ハルはそっぽ向きながら答える
真琴「素直じゃないねハルは」
千歳「そうだね」
私と真琴はハルを見て小さく笑った
渚「ねえ、ちーちゃん。その…足は大丈夫？」
千歳「えっ？」
渚君は急に私の左膝に視線を向け、心配そうな顔を浮かべる
彼の言葉に、真琴とハルは顔を俯かせた
渚「中学に入った後、親からちーちゃんが事故に遭った話は聞いていたんだ。だけど、なかなかお見舞いに行けなくて…ごめんね」
千歳「渚君…」
申し訳なさそうな渚君の顔に、私は
周囲にはあまり言ってはいないが、中学2年の春に私は学校の帰りに交通事故に遭ったのだ
正直、事故の時のことはあまり覚えていない
気が付くと、歩行者信号の前で左膝を抱えて倒れていたらしい
千歳「心配してくれてありがとう。でも、大丈夫。前みたいに激しい運動はできなくても日常生活には支障がないから」
渚「本当？」
千歳「うん」
渚「よかった〜！」
渚君は安堵した顔を浮かべていたのだった
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倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
