第31話 10/15訂正 ページ33
千歳side
食器洗いを終えて部屋に戻った私は、ベットに身を投げ仰向けに転がった
千歳「水泳部、か」
天井を見ながら小さく呟く
すると、枕元に置いてあった携帯が小ぎざみに震え音を出し始める
私は携帯を手に取り、通話ボタンを押した
千歳「はい」
遙『千歳か？』
千歳「えっハル？どうしたの！？」
ハルからの電話に驚き、私は勢いよくベットから起き上がった
遙『何故そんなに驚く？』
千歳「いや、珍しかったから少し驚いただけ…」
苦笑いを浮かべ、ベットに座り直す
千歳「それで、何か用？」
遙『お前、まだ水泳部に入ることを決めてないのか？』
千歳「…決めてない、けど」
私は恐る恐る答える
千歳「どうして？」
遙『水泳部に入れ』
千歳「…えっ？」
ハルの言葉に私はキョトンとした
千歳「た、単刀直入だね…」
遙『渚が千歳に同じ場所で泳いだ仲間だから自分たちの成長した姿で泳いでるところを見て欲しいって言ってた』
千歳「渚君が？」
遙『ああ』
千歳「でも、私にそんな資格あるのかな…？」
遙『…どういう意味だ？』
ハルは私に訊ねる
千歳「中学の時に水泳を捨てた私が、また水泳部に入る資格なんてないよ。選手としての力があったのも昔の話。ハルや真琴、渚君の側で見守れる自信が今の私にはない…。」
私は自嘲気味に笑う
遙『資格がないなんて誰が言った？』
千歳「えっ？」
遙『怪我をしたから泳ぐことができなかったのは当たり前のことだ。だが今は状況が違うだろ。お前は今、何をしたい？泳ぎたいのか？答えはもう決まっているだろ』
千歳「！」
ハルの言葉に私はハッとする
自分の気持ちを諭されたような気持ちがこみ上げてくる
遙『あと、渚は千歳のことを同じ場所で一緒に泳いだ仲間と言っているが俺は違う』
千歳「えっ？」
遙『俺は千歳のことを一緒に泳いだ仲間じゃなく俺たちを支えてくれる大切な奴だと思っている。だから、水泳部に入れ』
彼の言葉を聞いて私は頬を緩ませた
千歳「ハルってばたまに恥ずかしいこと言うんだね」
遙『・・今のは忘れてく――』
千歳「いや、この耳でしっかり聞いたから忘れない！」
私は微笑みながら言う
千歳「支えてくれる…か」
そして、私はハルの言葉を聞いて決意をした
千歳「ねえ、ハル。ちょっとそのまま聞いててくれる？」
遙『？…ああ。』
千歳「ありがとう」
ハルの返事を聞くと、私はベットから立ち上がる
彼との電話が繋がったまま、携帯を持って部屋を出たのだ
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倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
