第25話 10/15訂正 ページ27
千歳side
※※※
千歳「はあ〜…」
屋上の上に広がる青空を見上げながら私は溜息をついた
何故か一人でいたくなり一緒にいたハルたちと別れて、ついここまで足を運んでしまったのだ
千歳「真琴達、上手くいったかな？」
真琴達は、天方先生に顧問をお願いしに職員室に寄って行った
今はただ承諾してくれることを祈るしかない
千歳「…何でさっき水泳部に入るって言わなかったんだろう、私」
私は先程水泳部に入ると決めてないと言ったことに、自分に疑問を持った
ふと、彼女はSCに通っていた時のことを思い出す
プールで泳いでいる時の光景だ
幼い頃の私は、練習項目でフリーを泳いでおり小さな右手でプールの壁に手を付く
そして、水から顔を上げると隣のレーンにいた幼い真琴が声を掛けてきた
真琴『千歳、また早くなったね！』
千歳『そ、そうかな？』
真琴『うん。この前より凄くタイムが伸びているよ。いっぱい頑張ったんだね』
真琴は優しい目元を細め微笑みを浮かべた
千歳も彼の笑みにつられて口元を緩ませる
千歳『ありがとう真琴。そう言ってくれると嬉しい』
私たちは笑い合った
すると、真琴は奥のレーンに視線を向け私も倣って同じ方向に注目する
そこには、飛び込み台に立っている幼いハルと凛の姿があったのだ
彼らはホイッスルの音と共に綺麗にプールに飛び込む
競い合うハルと凛に真琴と私の視線は釘付けだった
真琴『やっぱりあの二人は凄いね』
千歳『…私も、あんな風に泳げたら強くなれるかな？』
真琴『えっ？』
私の呟きに真琴は目を丸くする
千歳『また泳いでくる！』
真琴『えっ、千歳！？』
彼らに負けまいと私は再びプールに潜り、練習を再開させた
そう、私はあの頃から彼らに対抗心を燃やしていたのだ
ハルと凛みたいに速く泳ぎたいと
中学に上がってからも、水泳部に入って自分なりにいい成績を残すように努力を積み重ねてきた
だけど、中学2年生になった春のこと
私は、部活の帰りに信号待ちをしていたところ歩道に乱入してきた車とぶつかり交通事故に遭ったのだ
幸い、命には別条はなかったが地面に投げ飛ばされたらしくその衝撃で左膝に怪我を負ってしまった
今でもあの時の激痛が今でも思い出す
歩ける程度まで治るとは病院の先生は言っていたけど多少は後遺症が残ると告げられた
そして私は、治療に集中するために水泳から離れて行ったのだった
千歳「私は、水泳部に入っていいのかな…？」
膝を抱え、頭上に広がる青空を見上げていた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倉野柚稀(プロフ) - **RUNAさん» RUNAさん、こんばんは！とても嬉しいコメントありがとうございます！頑張って更新しますので引き続き応援をよろしくお願いします(*´﹀`*) (2021年10月3日 0時) (
レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
**RUNA(プロフ) - 応援してます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新頑張ってください！！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 8f42e912d6 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - 白奈さん» こんにちは、とても嬉しいコメントありがとうございます(*´﹀`*)これからも少しずつ直しながら更新していく予定なので、是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2021年9月27日 13時) (レス) id: e0fd67cf7a (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - リメイク版の今後の展開もとても楽しみです！ (2021年9月27日 10時) (レス) id: ab21e29371 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倉野柚稀 | 作成日時：2021年9月23日 23時
