長月夜の妹は7 (ページ23)

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だって考えてみてよ、と言いながら同じ大学に行きたくない説明を始める

『お兄ちゃんと同じ大学にしたら目に見えてるのは、“少し前まで同じ大学に夜くん達居たんだって〜、Aちゃんと夜くんどっちの方が頭いいの？”って比べられる未来だけでしょ。』

陽「あー、まぁ有り得ねぇ話ではねぇよな。」

『というかこれ、小中と体験してるから。
だから比べられるのが分かってるのに態々同じ大学に行ったって私にはデメリットで意味無いってこと。
それならお兄ちゃん達の大学より偏差値高い所行くか低い所行くかの2択でしょ？』

春「言ってる事結構横暴に聞こえるのに学力がそれなりに伴ってるからいけそうだよね。
向いてる方でいえば文系より理系っぽいけど。」

『どっちも好きだけどね。
強いていえば美術以外はしっかり勉強したら点数取れると思う。』

春「その心は？」

『比べられるのが嫌でわざと点数落としてたのバレたから隠さなくて良くなったし、勉強が嫌いな訳じゃないから本気でやれば出来ると思う。』

始「じゃあ俺の行ってる大学行くか？」

「「「「えっ！？」」」」

『うーん、まぁ死ぬ気で勉強すれば行けない事も無いかもしれない。まだ2年になったばっかだし。』

始「そうか、じゃあA、お前は俺と同じ大学に行ける様に目指せ。もしかしたらやり甲斐もあるかもしれないぞ。」

『うん、分かった。目指してみる。』

始「よし、分からなければいつでも聞け。オススメの本も食べ終わったら渡そう。」

『んふふ、始さんありがとう！ﾆｺ』

春「そんな軽いノリで(笑)
まぁ頑張ってみるのも経験だね？笑」

夜「えぇっ……？だ、大丈夫…なのかな……？」

葵「よ、よくわかんないけど、多分大丈夫かもよ……？(苦笑)」

始に頭を撫でられているAを見ながら凄いことが決まったなぁ…と思う夜と葵だった