強く生きる弱い彼女は… (ページ36)

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『ここのたい焼き美味しい。』

軽く変装をした一織と外に出て街の安全な場所を案内していく

一織「ミートチーズ味…どんな味でしょう……。甘いのか辛いのか…」

『美味しいよ。お姉さんたい焼き粒とこしあん1つずつとミートチーズお願いします！』

「Aちゃんいらっしゃい。粒とこし餡とミートチーズね。あら、今日は公平くんとじゃないんだね？？」

『そうなんです！仕事関係で友人になったんです！遊びに来てて今は街の案内をしてるんです。』

一織「初めまして。和泉一織です。ﾆｺ」

「あ！おばちゃん分かったわ、IDOLiSH7の子でしょ！娘が見てるのよ〜！」

一織「あ、はい。これからも応援よろしくお願いします。ﾆｺ」

『お姉さんサインさせないからね。』

「ふふ、分かってるわよ〜！はい、粒とこし餡とミートチーズね。」

『じゃあこの後迅さんが取りに来るので粒とこし餡10個ずつお願いします。お金は余ったら迅さんに渡してて下さい。』

「あいよ。じゃあデート楽しんでらっしゃいね〜」

『街案内ですよー(棒)
……いつもの事ながら強烈だった。』

一織「そりゃあれだけ猫被ってたら疲れますよ。何故あそこまで猫被りしてるんです？(苦笑)」

外だからかあまり表情は変わらないものの疲れたように見える姿に苦笑いがこぼれる

『ボーダーの一員として街の人とは出来る限り仲良くなっておきたいから。もし何かあった時に反感買ってたら動きづらいでしょ。』

一織「そこまで考えていたんですか…」

『まぁ、たまには。そこの河川敷で食べましょうか、和泉さんは食べ歩きとか得意じゃなさそうですし』

一織「そっ、そんな事……ありますけど…」

『まぁ食べ歩き行儀としては悪いですけど私は良くしちゃいます。』

持っていたバックの中からウエットティッシュを出して一織に渡しその後たい焼きを選んでもらう

一織「長閑ですね。」

『首都圏よりはそりゃそうです。
この辺りも最近やっと街の整備が全て終わりました。』

一織「それはあの4年前の第一次大規模侵攻ですか？」

『うん。沢山の人が亡くなったし攫われた。』

一織「先程の仲良くなって失いたくないも？？」

『この後休憩が終わればその話する。』

一織「そうなんですか？」

『うん。』

何となくそのまま黙ってしまい流れる時間のままゆっくりする