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『ベルモットお待たせしました。』
「遅いわ、ブルームーン。」
1週間後の夜
とあるパーティーに出席するベルモット、バーボン、ブルームーンの3人
『すみません、それでターゲットの様子は?』
「変わりないわ。後はバーボンとブルームーンに任せるわ。」
「『分かりました。』」
「あ、そうだわ私の子猫ちゃん。」
『はい?』
「今度千葉志津雄の三日月狼が新しくなるんですってね。私見に行くから貴方も来なさい。」
『え、私も?えぇ、分かったわ。』
それだけ言って去るベルモットに残されるバーボンとブルームーンは直ぐにターゲットである男を殺す
『任務完了よ、ジン。死体の回収も私達でしたわ。』
「よくやった。次までまた待て。」
『了解。』
「ジン、なんですって?」
『次までまた待つように、と。』
「そうですか。では行きましょうか。」
『えぇ、そうね。』
荷物を持ってバーボンの車に乗り込む
盗聴器やGPS、スマホなども入念に調べてから警察庁に戻りまだ昼間だというのにどっと疲れた顔をする2人に周りは今は近付かない方が吉だ、と脳が本能的に言っていた
「……疲れたな。」
『ホントにね。早くこんな地獄な生活終わらないかしら。』
「その為には我々日本警察が早く組織の全体を暴くんだ。」
『分かってる。それと、はい。』
厚さのあるファイルを降谷に手渡す
「なんだ?」
『芸能界で組織に繋がってる人間のリスト。』
「っ、何?」
全て読み進めると100人程が芋づる式で繋がっていた
「……若い奴が多いな。」
『えぇ、勧められてやってしまうんでしょうね。
報酬で羽振りのいい生活もしてる。
特に売れてない芸能人が手を出すケースが多い。
そしてここ。月雲了と繋がってる裏の人間。最近月雲に手を切られた様ね。この日を境に組織へのコードネーム欲しさにジン達に付き纏ってる様よ。』
「…殺されるな。」
『えぇ、このままだとね。
そして頭が悪過ぎる。一応ジンが何かしら振ってるけど全て失敗してる。』
「保護するか。」
『もうぶち込んだ方が早いわ。
許可が出次第この男と周辺の保護はする。』
「了解。
まぁ良かったな…お前らの知り合いには誰一人居なくて。」
『でもこの人達の知り合いには数人居るわ。やりきれないでしょうね。』
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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時