47話続��★スクアーロ隊長と！ ページ9
スクアーロside
全く、こいつは暗殺部隊には向いていないと思う。こう人を殺すたびに吐かれていてはたまらない。それに何より、Aの体が心配だった。
『人を殺す･･･ってことに、慣れられるわけない。とゆーか、慣れたくないです』
Aはだいぶ呼吸が落ち着いてきたのか、ゆっくりと深呼吸をする。
『慣れたら、人間として終わりだと思うし。･･･命は、そんなに軽いものじゃないですよ。この人にだって、大事な人はいたはず』
Aは目の前に倒れている男を見て、眉間に皺を刻みながら言った。
俺は、はぁ、とため息をつく。
―こいつが短剣で戦わなかったのは、自分の手で人の命を絶つのが怖かったからだったのか。
銃もそれに変わりはないが、短剣は肉を裂く感覚がリアルに伝わってくるから、それが嫌だったのだろう。
「お前、暗殺は向いてねえんじゃねえか?」
小さくて、脆いこいつは、また人を殺したら壊れてしまいそうだった。
だから、もう暗殺はしてほしくない。こいつはヴァリアーになくてはならない存在だから。
それをどう勘違いしたのか、Aは焦ったように言う。
『でも、あたし、結構できてたよね?ちゃんと殺せてたよね?前よりか、みんなの役に』
「――もう、何も言うな」
我慢できず、オレは、Aをぎゅっと抱き寄せた。
『･･･スク隊長?』
Aが不安の色をにじませた声を出す。
「･･･お前が何を勘違いしたかは知らねえが、オレたちはお前のことを大事に思ってんだ。だからこれ以上傷ついてほしくねえんだよ･･･わかるか?俺がてめえは暗殺に向いてない、と言ったのは、お前がいらないからじゃない。必要だからだ」
『･･･』
「だから―･･･無理すんな」
『･･････っ』
より一層強く抱きしめると、Aはオレの胸にぎゅう、としがみついてきた。
『ずっと･･･っ、不安だった･･･』
オレの腕の中で小刻みに震えるAは、今にも壊れてしまいそうだった。
『あたしは、要らないんじゃないか、って』
「･･･バカなこと考えんな。俺らにとって･･･ヴァリアーにとって、てめえは必要なんだ」
そう言うと、Aは静かに涙を零した。
―俺は、Aが泣き止むまで、ずっと抱きしめ続けた。
★あとがき
最近スクアーロかわいそうだったんで、スクアーロとの話を入れてみました。笑
スクアーロ個人的に大好きです(*´∀｀*)
なんかちょっとシリアスになってしまった･･･!!
48話★夏だ！海だ！ヴァリアーだ！→←47話続�◆�スクアーロ隊長と！
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球磨川実果(プロフ) - すっごく面白いです！更新頑張ってください。 (2013年11月4日 14時) (
レス) id: c84e88379c (このIDを非表示/違反報告)
SAKI - 続きよみたぃですっ！！！ (2013年9月12日 22時) (レス) id: 8ad7e0d07e (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴー(プロフ) - はるぽんさん» ボスはやばいなーって自分で思います・・・もうちょっとかっこよくせねば。笑 ありがとうございます(´；ω；｀)!! (2013年8月18日 9時) (レス) id: 29defc7437 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん(プロフ) - ひなぴーさん» 確かにボスのキャラ崩壊はヤバイですね(^o^;)まぁ、そこが面白いんですけどね！ (2013年8月17日 22時) (レス) id: 82313adf2e (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴー(プロフ) - はるぽんさん» ありがとうございます!!正直キャラ崩壊しすぎて、ファンの方々から怒られるんじゃないか心配です･・・笑 (2013年8月17日 22時) (レス) id: 29defc7437 (このIDを非表示/違反報告)
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