【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ49)

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45話★生きてるって素晴らしいページ49

びゅんびゅん。
風が私の頬をきる。

『はえー･･･』

そんなことを呟いていると、もう既に外にいた。
速えーな!!ほんっと!!

「大丈夫だったか？」

『あ、はい。十代目が抱っこしてくれて嬉しすぎて死にそうでした』

「･･･そうか」

十代目はフッと笑って、私を地面に下ろしてくれた。
―と、同時に。

―ピキピキピキっ･･･

あ、やばい。これは壊れるぞ。

――ガシャアアアアアアアア！！

派手な音を立てて、お城はボロボロに崩れていった。

「あーあ････こりゃ酷いな」

いつの間にかハイパー死ぬきモードじゃなくじゃっていた十代目が、目もとを押さえながら呟いた。

「おい沢田綱吉ィ！！てめえ、この城どうなってんだ！てめえのせいで俺の大事な大事なエンジェルAが死ぬところだっただろうが！」

ザンザスがこっちまで駆け寄ってきて、十代目に怒鳴り散らす。

「とか言って、Aを置いてさっさと逃げていったのはどこの誰でしたっけ？」

骸が半眼でザンザスを見る。

『てめえふざけんなよザンザス。あたし死ぬ覚悟で指示出してたんだぞ!?まあ十代目と2人っきりになれたからいーけど！』

「んだと沢田綱吉!!Aに変な事してねーだろうなあ！？」

「してねーよ」

ごん！
とザンザスの顔面にグーパンチをかます十代目。つええ。

「――Aセンパイっ!」

「A!」

『―フランくん！ベルセンパイ！』

よっぽど急いで走ってきたのか、2人とも息がきれている。
フランくんは肩で息をしながら、小さく呟いた。

「ぶ、じ･･･だったんです、ねー･･･」

『うん。無事だったよ！十代目が守ってくれたし』

「ったく。心配、かけんじゃねー、よ」

スパーン!

ベルセンパイはあたしの頭を叩いた。地味にいてえんだけど！

しばらくすると、ボンゴレやヴァリアーの面々が集まってきた。
みんな無事だったのね！うん、よかった。

「これからどうしますか、十代目」

隼人が問うと、十代目はしばらく「うーん･･･」と唸った後、

「一旦、皆を帰らせて。このことについてはボンゴレが調査するから、原因が分かり次第報告します。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした、このことについてはこちらが全ての責任を負いますーって言っといて」

「分かりました」

隼人はそういうと、どこかへ走っていった。