【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ36)

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34話★ブラックフランくん降臨ページ36

＊

あたしはフランくんに、人気(ひとけ)のないバルコニーに連れて行かれた。
何か･･･心なしか、フランくんが怒ってるように感じる。

『へぶっ』

「あ、すみませんー」

フランくんが急に立ち止まるから、フランくんの背中に思いっきり顔ぶつけたよコノヤロー

「･････････で、センパイー。」

『ん??』

「何であんなことしてたんですかー??」

『あんなこと･･･??』

「獄寺隼人としてたことですよー」

『あぁ･･･フランくんも見てたんだ』

あたしはふっと笑った。

『いや、･････キスくらいイタリアでは普通じゃん??』

「でも口のキスは特別ですよー」

『何だぁ!?フランくんそんなキャラ!?』

「････キャラとかじゃなくてー･･･はぁ、もうー。何もわかってないなー、センパイはー」

『えー?』

あたしはフランくんの言ってることが分からなくて、首を傾げた。するとフランくんは、あたしの顎を自分の視線と同じくらいに合わせて、あたしの体をぐいっと近づけた。

『ちょっ･･･フランくん、人いっぱい見てるって!!』

「人が見てなければ･･･いいんですかー?」

『はっ??』

「だから―――」

フランくんはあたしの顎をくいっと持ち上げると、自分の顔をあたしに近づけた。
あたしは次される行為を予想して、静かに目を伏せる。

――ちゅっ･･･

『･･･?』

キスされたのは唇ではなく、頬だった。

「人が見てなければ、誰とでもこんなことするんですか?」

『えっ･･･?』

【ねぇ、キミ可愛いねー。シない?】

【･･･うん、いいよ。でも―】

突然、過去の記憶がフラッシュバックした。

『････････････････そうかもね』

あたしは俯いた。
フランくんはあたしの体を離すと、はぁ、と溜息を吐いた。

「･･･すみませんー。なんかカッとなっちゃって･･･」

『あー、別にいいよ!!ほんと、あたし軽い女･･･。もー最悪。キスされちゃったし』

ぐしぐし、と唇を乱暴に拭く。
すると、優しくその手を止められた。

『フランくん?』