【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ21)

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20話★殺　ページ21

―後日

『今日、あたしベルセンパイとの任務ですよねー?』

あたしはぼーっとしながら、目の前で牛乳をぐびぐび飲んでるベルセンパイに声を掛ける。

いつも思うんだけど、この人ティアラなかったらただの一般人だよね。
王子じゃねーよコイツ。

「ん？･･･あぁ、そうだけど。お前殺せんの？」

『無理だと思いますけど。一応頑張ってみます』

「へぇー･･･足手まといになんなよ」

『あーい。ベルセンパイこそ、あたしが可愛すぎるからって見惚れてて殺られたりしないでねテヘッ★』

「････････Aガチでキモい」

････････今の地味に傷ついたんですけど!!!
マジ死ねよ堕王子

「お前が死ね」

『心読むなエセ王子』

「声に出てんだよ!!」

『やべっ』

「ったく･･･ほら、早く行くぞ」

『うぃーっす』

―in敵アジト―

「ぐわぁああっぁああッ」

大きな体の男が、10ｍほど吹っ飛んだ。
んま、あたしの仕業なんですけどねー

『うおー。飛んだぁー』

「お前、派手にやりすぎだってのっ♪」

『とかいいつつ語尾に『♪』ついてるのは何でだよ』

「ん?･･･たのしーから♪」

『趣味悪堕王子が･･･』

人殺すのが楽しいとかおかしいだろ。狂ってんだろ。

「Aもその調子で殺しちゃえよ」

『無理。急所から外れたとこに撃つのが精一杯』

「･･･････だっからテメェは『情けかけの殺し屋』なんてあだ名つけられんだ、よっ!」

ベルセンパイは敵にナイフを投げつけた。
何かこの前より殺し方が綺麗な気がするのは･･･気のせいか?

「お前、前みたいに殺したらまた吐くだろ?」

『･･･！！』

うわ、気遣ってくれたんだ。
意外と優しくてキモチワルイ。

「A･･･気ィ遣ってやってんのにキモチワルイとはどーいうことだよ」

『やっべ、また口に出てた』

「ったく･･･かわいくねーの」

その日の任務、結局あたしは殺せなくて･･･急所から外れた所に一発撃つのが精一杯だった。あたしが気絶させた敵をベルセンパイが殺す、みたいな。
全部汚い仕事をベルセンパイに押し付けちゃったかんじで･･･なんか嫌だった。

―作者コーナー―

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