【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ20)

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19話★複雑　♪Franside♪ ページ20

『･･･―ボスがね、10日内に任務で1人殺せなかったら、ヴァリアー辞めろって』

センパイは自嘲気味に笑った。

――･･･こりゃー驚きですー。
だってボス、Aセンパイのこと超大好きなんですからー。
まさかボスがそんなこと言うなんてー･･･

センパイは、ヴァリアーをやめたくないらしい。

ミーだって･･･辞めてほしくないですよー

「1人殺したらけっこー簡単にいけますよー」

ヴァリアーに残ってほしいからこそ、こんなアドバイスまでした。
だけど、センパイは･･･

『でもねぇー･･･殺せない。絶対に。あたしの生活も大事だけど、人が死ぬくらいならこんな生活投げ出してやるわぁ、ボケェ』

そう言って机にぐでーっと倒れこんだ。

「センパイって」

―･･･センパイ、って。
何でこんなに心綺麗なんでしょー？
こんな腐ったような暗殺部隊にいるのに･･･

そうやって他人を優先して、自分の生活までを投げ出し、顔もしらない人を守ろうとする･･･
そんな優しいところも、ミーを惹く原因のひとつなんですよー？

―しかも、センパイがミーたちのこと大切に想ってるのなんて･･･バレバレなんですからねー?
ま、センパイ、いっつも憎まれ口ばっかり叩いてますけどー。
愛情の裏返しみたいなー?

『ん？』

そのことをセンパイに言おうと思ったけど、やっぱりやめた。
ミーのキャラじゃないですしー
こんなこと言っても、センパイの助けになることもないですからー

「･･･いえ、やっぱ何でもないですー」

『何それ気になる』

「気にしないでくださーい。･･･それよりどうすんですかー?本当に辞める気ですか?」

センパイは少し辛そうな顔をしてミーを見た。
今の表情、不覚にもドキっとしてしまいましたー･･･ミーってＳなんですかねー？

『･･･わかんないけど、このままだったら辞める。あたしに人は絶対殺せない』

「･･････そうですかー」

センパイは耳を塞いだ。
きっとミーの考えてる事が全部分かってるからだと思う。

―センパイに人は殺してほしくない。
でも、ココからいなくなってほしくもない。

―複雑な、心境ですねー

＊