【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ18)

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17話★ボスページ18

ボスの部屋の前につく。

どうしよう、めっちゃ緊張するんだけどォォォォ！！
いや、ボスと2人きりで話すことにも多少は緊張するんだけど、それ以上に緊張するのは･･･

『ドア開けた瞬間の赤ワイン攻撃･･･』

あいつぜってぇ投げてくるよ。
マジやめてほしいんだけど。あいつの部屋行く度に犠牲者でるし、グラスは割れるしで･･･ぶっちゃけ言って迷惑!!!

お前のせいでな、どんだけヴァリアー不景気に陥ってると思ってんだ。

あたしは半ばヤケクソ気味に扉をノックした。

コンコンっ

「誰だ」

『あたし』

「入れ」

ｶﾞﾁｬ･･･

ヒュンッ！

バリーン！

『うっおー！あっぶねー』

セーフ。セーフセーフ。
あたしは頭いいから、ボスが投げるのを予測して屈みながらドアをあけたの。
案の定、グラスはあたしの頭の上を風を切って通り過ぎると、壁にぶつかって無残に砕け散った。

「･･････････」

何だよその何か言いたげな目は！
とりあえず無視しよう、うん。

『で、話しって何ですか?』

「･･･お前、人を殺せないそうだな」

『･･････････はい』

ま、『殺した事ない』も『殺せない』と同じか。
だってね･･･そんな簡単に、人の命って奪えるモンじゃないよ?

「10日間くれてやる」

『？』

「10日内で･･･1人でいい。任務中に1人殺せ。そして、殺すことに慣れろ」

『っ･･･そ、な･･･無理ですって!!あたし、人は殺せな』

「殺せねぇなら、ヴァリアーを辞めろ」

あたしの言葉を遮って言い切ったボスの言葉は、予測していたものだったけど、やっぱり衝撃は大きかった。

「話しはそれだけだ」

ボスはそう短く言い放つと、机の上にあった書類に目を通し始める。
あたしは「失礼します」も言わないままボスの部屋を出た。